2019年05月15日

【出来るシリーズ】37.『人混みが苦手』


人混みは苦手〜と思う方も少なくないと思います。
苦手な理由はもちろん人それぞれで、
一言で人混みと言っても、苦手な場所や時間帯、その雰囲気、感じ方もそれぞれ違うことでしょう。

今回はそんなお話です。

RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)で出来ることを小説風にご紹介しています。
創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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フサ乃は、子供の頃から人混みが苦手だった。

通勤の満員電車や人の溢れるホームはどうにかやり過ごせるのに、
地下街の人混みは特に苦手だ。

フサ乃は、買いたいものがあって地下街のお店に行きたかった。
しかし人混みに行くと思うだけで胸がギュッと締め付けられるようで行けない。

-- 地震や火事とか、非常時に逃げ遅れるかも知れないから…?
  大勢の人がいたら、自分が生き残れる気がしない。
  だからなのかな?

自分がなぜ人混みが苦手なのか自分でも分からない。

ずるずると引き延ばして、もう数週間が過ぎてしまったが、
お気に入りの品物を買うには、やはり地下街にある、そのお店が一番なのだ。

ある休日の朝、その日も出かけるか止めるか、フサ乃はずっと迷っていた。

-- そうだ、こんな時こそRFTしよう!!

フサ乃は、地下街にいる自分をイメージしてみた。
イメージするだけで、胸がギュッと痛くなる。

-- 地下街を通る人たちから蔑まれるようで怖い…
胸をおさえて、縮こまる。

-- この蔑まれる感じの身体の姿勢をとらえてみたら良いのかな?
フサ乃は立って、再びイメージを思い返す。

体は何かを避けるように縮こまったまま、前屈みになった。
その姿勢を少し維持する。

-- 誰かを避けようとしてる??
  誰に?
  どこで?

その時、フサ乃の脳裏に、親戚の叔母たちの顔が浮かんだ。
-- あッ!!


まだ5歳くらいの頃のフサ乃が、
どこかを必死に歩いているのを、
叔母たちが、
「フサ乃ちゃん、もうちょっと早く歩いてくれない?」
とせかしているのを思い出した。

まるで覚えていなかった記憶が、遠い過去から呼び出される。
それは、母が病気で入院したときに、母の妹たちが、
フサ乃を入院先の病院に連れて行ってくれたときのことだった。

叔母たちは、母に渡す荷物を抱えて地下通路を急ぎ足で歩いていた。
小さなフサ乃から見た大人たちの顔は怖い。
まるで歩くのが遅い自分を蔑んでいるような気がする…

「早く歩けないよ…無理だよぅ…」
絶望感とともに、そんな自分の思いが浮かぶ。

そんな小さな子供の頃の自分の感覚に、自分の思いが映し出される。

フサ乃はタッピングしながら、その光景の自分に声をかけ始めた。
「そうだね、そんな思いを持ってたね。
 そう思ったのに、必死に歩いて頑張ったね。」
「早く歩けなくて絶望感を感じるのも当然だよ」

そんな言葉をかけているうち、
絶望感がフサ乃を優しく守っている愛のように感じた。
なぜなら、この絶望感があることで、
自分を強く奮い立たせて、前に踏み出すことが出来たからだ。

-- 頑張れ、頑張れと背中を押すように、
  この絶望感がここにあった。

フサ乃の目から涙がこぼれた。

-- RFTって本当に不思議ですごい。
  こんなネガティブな感情なのに、優しさや愛を見出せるなんて。
  どんな感情を持つ自分でも、愛しい自分だと思えてくる…

やがて、5歳くらいのフサ乃が、元気を取り戻して、
叔母たちと一緒に楽しそうに歩き出したイメージになった頃、
フサ乃はRFTを終えた。

そして、再び、地下街を歩くイメージを思い浮かべても、
もうフサ乃の胸は痛まなかった。

-- よし、さっそく地下街のお店へ出かけよう!!

フサ乃は、明るい気持ちで、外出の準備に取り掛かった。



続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、5/30に更新予定です。



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2019年04月30日

【出来るシリーズ】36.「どうしても手放せない」


築いたものを手放すことは、時に大きな勇気を必要とします。
安心な居場所、安定した生活。
地位や名誉、絆や縁。
失うと思ったときに湧いてくるのはどんな思いでしょう?


今回はそんなお話です。

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〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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ヒカルは、任されていたプロジェクトを終えた。
取引先の評価も上々で、
上司からは「また仕事を任せる」と言ってもらえた。
ヒカル自身、頑張って乗り越えた分、達成感もあったし満足もしていた。

でも、心のどこかで、隙間風が吹くようなこの感じは何だろう。


そんな頃、時間の余裕もあって、
RFTのプラクティショナーコースを受講した。


ヒカルが受講したのは、セラピストになるためというより、
もし誰かに必要な折にセラピーが出来るようになれば、と思うのと、
自己ワークの参考になるかも、という気持ちからだった。


セミナーでは、RFTの構成や、セッションの練習などを通して、
心の内側に向き合っていく。
今までスルーしていた自分の声、気持ちを改めて受け止める。

-- 生まれてから今まで、声に出せない言葉をどれだけ心の中で発してきて、
  それをどれだけ自分で受け止めてこられたろう。
  自分がそんな声を持っていたことすら気づかなかったし
  向き合い方も知らなかった…

  こうやって自分を知る時間は奇跡かも知れない…


セッションの練習では、
講師の佐藤が行き詰ったところをフォローしてくれる。

ヒカルがセラピスト役をやった時
クライアント役の男性が、涙をこぼした。

-- 純粋な涙ってキレイ。

そして相手の中に受容が起こって、エネルギーが動いた瞬間の
言葉にならない感動がヒカルを包み込んだ。
ヒカルの心から何かが弾ける。

-- 嬉しい!!楽しい!!


この湧き上がるような喜びの余韻はヒカルを揺さぶった。
-- セラピストになりたい!!
  私でもなれるのかな?

ヒカルは、講師の佐藤がオンラインで行っているセッション練習会にも参加した。

佐藤に尋ねると、
「私も何年か前まで事務職しかやったことなくて、
 まさかセラピストや講師になるとは思いもしなかったんですよ〜。
 やりたい!というパッションがあるなら、誰でもセラピストになれますよ。
 でも自己ワークやセッション練習は十分に行ってくださいね。」


それを聞いて、どんどんセラピストをしたいという気持ちが募る。

ヒカルの会社は副業を認めているので、
休日だけセラピストをすることだって可能と言えば可能だ。


でも、今のようなプロジェクトリーダーを任されていたら
休日勤務もあるし、休めたとしても自分の休養だけでいっぱいになる。
セラピストを副業にするならリーダー職を辞さなくてはならない。

例え小さなプロジェクトでも、認められた誇りは大きな財産だ。
なんだかとてつもなく大切なものを失う恐怖を感じる。

-- せっかく、ここまで来たのに…
  社内の皆には、私の仕事が評価されず落とされたと思われるかも知れないし、
  こちらから辞退したと聞いたら自信がない人と思われるかも知れない。
  そんな簡単に辞められない…

職場の人たちの呆れたような蔑むような顔が浮かぶ。
気持ちは揺さぶられたまま、前にも後ろにも進めない。
湧き上がる恐怖の理由も分からない。

-- でも、もしセラピストが楽しくなっちゃって
  仕事を辞めたいと思っちゃったらどうしよう?
  それに私のセッションを受けたい人なんているのかな…
  誰も来てくれなくて、そしたら貧乏になって… 家賃も払えなくなって…


ヒカルの思考ストーリーは暴走する。
ストーリーの先に、野宿生活する自分のイメージまで見えてくる。
でも、それが思考のストーリーとは思えず、まるで真実のように生々しく感じる。

-- ああ、ダメダメ!怖い、怖い!
  そんなの怖くてダメダメ!
  セラピストなんてならない方が良いに決まってる!
  やっぱり辞めておこう。

体の力まで抜けてしまうような、
ぐるぐるストーリーにひとしきり巻き込まれたあとで、
ヒカルは、ふと冷静になった。

-- そうだ、RFTしよう!


ヒカルはエネルギーワークでセラピーの入り口を探す手法の
“流輪波(※)”をやってみることにした。

(※流輪波(りゅうりんは)は、体に溜まったネガティブな感情を流し出す手法です)



やり方はいたって簡単、
「この思いを解消するエネルギーの入り口」
を手のなかで受け止めて、RFTを進めるだけだ。
思うと同時に一瞬で探し出すことが出来る。


ヒカルは手のなかで、感情を感じ取る。
「私には力がない。生き残っていけるはずない」
絶望感や無価値感も受容していく。


RFTは、ネガティブな感情を消す・無くすという向き合い方ではなく、
すべて受け容れながら、そこから本質の素晴らしい力を見出して、
自分と融合していくという向き合い方だ。


ヒカルはRFTをすると、
愛する人に大切に扱ってもらえたような、
心が満たされた感じを得ることが出来る。


流輪波を終えると、体からスーッと何かが抜けていく
心地よさとともに、力強さを感じた。


そして、しばらく経ってから、ヒカルは改めて
リーダー職を辞することや
セラピストをすることについて思い浮かべてみた。

その時、うっすらながら、ずっと感じていた思いをつかむことが出来た。
-- 私、本当はリーダー職を望んでいなかった気がする。
  認められたことは嬉しかったけど、  
  いつもの補佐の仕事の方が、私には合ってると思ってた…

それは、純粋に向き合った、ヒカルの自然な気持ちだった。
-- それなのに、自分の名誉のためにしがみつこうとしてたのかも…


ヒカルから、先ほどのような生々しい恐怖は薄らいで、
誰に何かを言われるとか、認められた誇りとか、
そういったものは自分には関係のないどうでもよい事のように思われた。
職場の人たちの顔も、もう思い浮かばない。


-- リーダー職は断って、元の補佐に戻ろう。
  うん、やっぱりRFTのセラピストもやってみたいな。
  先のことなんて分からないから、
  それがセラピストであっても別のことでも
  楽しいと思えて、やりたいことをやってみれば良いだけ。
  
  今は、今のこの気持ちを大切にして踏み出してみよう。


ヒカルはアイ子にメッセージして、RFTの練習相手に誘った。
  

まずは小さな一歩から。
人類にとって小さな一歩でも、
ヒカルにとっては大きな大きな一歩なのだ。


続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、5/15に更新予定です。




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2019年04月15日

【出来るシリーズ】35.「離れるのが怖い」


大切な恋人と離れ離れになるとしたら…
どんな感情が湧いてくるでしょう?

今回はそんなテーマのお話です。

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楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


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大学時代の先輩だったコースケと付き合うようになって、
アイ子の生活はずいぶん変化した。

仕事が終わるとメッセージしたり、おしゃべりしたり、
週末には映画や美術館に行ったり、近くに散歩に出かけたり、
お互いの家でまったりしたり。

好みや生活スタイルが合うためか、
二人で過ごす時間は充実して、それが当たり前のようになっていた。


そんなある夜、コースケから電話がかかってきた。
「海外の関連会社に出向していた職場の先輩が、
 家族の事情で帰ることになって、急遽、僕が行くことになった。
 いつ帰れるか分からない…。」

アイ子は言葉を失った。
「体に気を付けて頑張って」
どうにかそう伝えたが、

電話を切ったあと、アイ子は落ち着かなくなった。
何かが湧き上がってくる。

-- 恐怖?
  淋しさ?

アイ子は、タッピングを始めた。
-- 怖いって感じるのは当然だから、怖いって感じて良い
  淋しいって思うのも当然だから、淋しいって思って良い

深呼吸を繰り返す。
少し落ち着いた。

-- RFTがあって良かった!

しかし、落ち着いたものの、何かがせり上がってくるような
そわそわした感じが続く。

-- いつの間にか気持ちにも距離が出来て、
  海外で素敵な女性に出会ってしまったら…??
  私のことなんて忘れてしまうかも知れない…
  どうしよう…やっぱり怖い!!


ふと、RFT講師の佐藤が、

「車に見立てて説明するなら、運転(RFT)は出来るけど、どの道を走ったら良いのか分からない。
 自分の生きづらさへの対応の課題は、RFTをする「入り口探し」です。

 生きづらいと感じる方の多くは、自分自身のベースに原因があると考えられます。

 ですが、ベースに近いほど、私たちは複雑にこんがらがってしまって、
 向き合うのが難しくなってしまうのです。
 そんなとき、“Touch my Voice(心の声を聞く)” が、役に立つと思います。」

と言っていた言葉を思い出した。

-- そうだ、こんなときは流輪波だ!
  ※流輪波(りゅうりんは)は、Touch my Voiceを発展させたものです。

アイ子は、エネルギーを左手に出して、
感触をとらえたまま、タッピングを始めた。

手順さえ覚えてしまえば、あとは簡単だ。
「取り残される不安」
「誰にも愛されない悲しみ」
「一人で生きるしかない孤独」
そんな思いや感情が次から次へと湧いてくる。

一つ一つを丁寧に受け入れて、ワークを終えた。
アイ子は、スーッと何かが抜けていくように感じた。
-- 流輪波は、終わった後の感覚がスッキリして気持ちが良い!


コースケ先輩が海外へ行くことを再び思い描いてみる。
もう先ほどのような、そわそわするような不安は襲ってこない。

-- 大丈夫。私たちはきっと大丈夫だ。
根拠はないが安心感がある。

-- 困ったときは、いつでもRFTがある!
  どーんと受け止めていこう!!


アイ子は、海のようにどこまでも広い自分を感じていた。




続く…


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テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、4/30に更新予定です。




■□■ 直近のRFTセミナーのご案内 ■□■

◆【東京】RFT基礎(自己の癒し)コースのご案内◆ 《残席わずか》
開催日 : 2019年 4月20日(土)〜21日(日)
開催時間: 10時〜16時30分
開催場所: 東京都港区(お申込みの際にご案内いたします)
講  師: 渡辺花香里(わたなべかがり)
参加費 : 48,000円 (再受講30,000円) 税・テキスト代込み
参加条件: 20歳以上であれば、どなたでもご参加になれます。
サイトでのご紹介: ネガティブな思い・感情に支配されていませんか? RFT基礎コースのご案内
お申込み方法: 【東京】RFT基礎コースお申込みフォーム


◆【名古屋】RFT基礎コースご案内◆ 《残席わずか》
開催日:2019年6月15日(土)〜16日(日) 
開催時間:10時〜16時30分(2日間とも)
開催場所:AzuSalon  名古屋市名古屋市千種区内山3-1-8 コヤスオフィスビル3F 
講  師:佐藤純子
参加費 :48,000円(再受講30,000円)/税込み・テキスト代込み
参加条件:20歳以上の方はどなたでもご参加頂けます。
申込み方法:【名古屋】RFT基礎コースお申込みフォーム



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2019年03月29日

【出来るシリーズ】34.「誰にも踏み込まれたくない」


私たちには、自分だけのスペースがあります。
誰にも踏み込まれることなく、守っていたい自分の領域です。
そこに無遠慮に入られたとき、どんな思いになるでしょう?


今回はそんなお話です。

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〈15日・30日更新予定〉


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一文字フサ乃には、誰にも言わない趣味がある。
例え家族でも、そのことは誰も知らない。

それは、ペンのコレクションである。
フサ乃は字を書くのが好きなので、
元からペンにはこだわりがあった。

ペンの握り心地、ペン先の滑り、書いた文字の質感、
ペンを選ぶその日の気分に文字は変化を見せる。

ボールペンに始まったその趣味は、万年筆、インクに付けるガラスペンなど、
年月とともに広がって増えていった。
美しい紙に舞う様々な文字を眺めていると、うっとりと幸せな気持ちになる。


そうやって集めたペンやインクは、引出しに何段も入っている。
嫌なことがあった日や、疲れた時は、引出しを開けて美しいペンやインクの色合いを眺める。

その時間は、フサ乃にとって、心安らぐ大事な自分だけの世界なのだ。


ある日、フサ乃が仕事から帰って、自室に入ると、
何か妙な感じがした。

何かが違う。

ふと、部屋を見渡して、
あっ!と小さな声を上げた。

インクが、机の上に置いてある。

ペンに付けるインクは、気分によって使い分けるので何色も集めているが、
普段は光に当てない方が良い気がして、引き出しの中にしまっている。

フサ乃は混乱した。
-- しまい忘れた?
  ううん、朝、家を出るとき机の上には乗ってなかった!
  まさか!?

フサ乃が、階段を下りて居間に行くと、
ダイニングテーブルの上に、インクが置いてあった。


-- あーっ!!!???
声にならないまま、硬直する。


すると、背後から、姉の声が聞こえた。
「フサ乃、すごいたくさんのペンとインク持ってるね〜。
 インクにハマる女子って増えてるんだってね。
 そういうのインク沼って言うんでしょ?」

フフンと笑いながら、手に持っていたフサ乃のペンを
インクに付けようとした。

フサ乃はその瞬間、沸騰したヤカンのように
カーッと熱く燃え上がった。

「勝手に触らないで!!」
フサ乃は、ペンとインクを奪い返すと、
そのまま二階に駆け上がった。

「そんなに怒ることないじゃないっ!!」
後ろで声が聞こえる。


-- 勝手に部屋に入って!!
  勝手に引出を開けて!!
  勝手に使われた!!!


フサ乃は翌日になっても、
その翌日も、
またその翌日も、
怒りはおさまらなかった。

自分が静かに守ってきた大切な世界に、
断りもなく勝手に踏み込まれた屈辱は
誰だって許せるはずはない。

フサ乃は自分の内側にマグマのように燃える炎を感じた。


ふと、興味が湧く。
-- マグマのように燃える炎??

フサ乃は、マグマの声を聞いてみたくなった。
-- RFTしてみようかな。


軽くタッピングしながら、目を閉じて、
内側で燃え盛るマグマをイメージした。

「許せない。許さない!屈辱だ。
 勝手に踏み込んで、笑い者にした!
 悔しい!!」
マグマはそんな風に怒っている気がする。


-- そうだよ、こんなことがあったら、頭に来るのも当然だし、
  もっと怒ったって良い!!!

フサ乃が同調して、そう思った瞬間マグマが小さな炎になったような気がした。
フサ乃の気分も落ち着いてきた。

-- この炎(怒り)は何をもたらしてくれてきたんだろう?

そんな問いを思い浮かべると、
「私が私であるため」
そういう気がした。


小さな炎は、
「ここに存在している。私には誇りがある。」
そう言っているようだ。


-- ああ、これは私という存在の主張。
  私の生きている証。生きる誇り。
  だから、私はつらくても生きて来られた。
  この怒りは、自己信頼だった…


フサ乃は、静かに目を開けた。
-- 大事な世界に踏み込まれたけど、
  何も奪われたわけじゃなかった。

  私を損なうことは、誰にもできない…
  もしも、出来る人がいるとしたら、それは私だけ。
  でも私は、いつだって自分を取り戻していける。
  私にはRFTがある!


何か内側から力が湧いてくるのを感じた。
-- これからは、家族に向き合おう。
  もう自分の世界に逃げるのは卒業しよう。


フサ乃は、引出を開けて、ペンとインクを取り出すと、
真っ白な紙に、"レジスタント・フリーダム・セラピー"と何度も書いた。




続く…


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次回は、4/15に更新予定です。


□□□ 直近のRFTセミナーのご案内 □□□

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開催日: 2019年 4月20日(土)〜21日(日)
開催時間: 10時〜16時30分
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講  師 : 渡辺花香里(わたなべかがり)
参加費 : 48,000円 (再受講30,000円) 税・テキスト代込み
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開催日時:2019年6月15日(土)〜16日(日) 
   10時〜16時30分(2日間とも)
開催場所:AzuSalon  名古屋市名古屋市千種区内山3-1-8 コヤスオフィスビル3F 
講  師 :佐藤純子
参加費:48,000円(再受講30,000円)/税込み・テキスト代込み
参加条件:20歳以上の方はどなたでもご参加頂けます。
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◆【名古屋】RFTプラクティショナーコースご案内◆《残席1名》
開催日時:2019年7月20日(土)〜21日(日)
     10:00〜16:30(2日間とも)
開催場所:AzuSalon  名古屋市名古屋市千種区内山3-1-8 コヤスオフィスビル3F 
講  師 :佐藤 純子
参加条件
・2日間の基礎コースに参加された方
・2017年4月までにプラクティショナーコースのみ参加された方
参加費:56,000円(再受講32,000円)/税込み・テキスト代込み
お申込み方法:【名古屋】RFTプラクティショナーコースお申込みフォーム





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2019年03月15日

【出来るシリーズ】33.「絶対に許さない」


誰かに言われた言葉が胸の奥に突き刺さる
沸々と湧き続ける消えない怒り
思いだすのもイヤなのに頭から離れない

そんな体験はありませんか?


今回はそんなお話です。

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アイ子は、高校の同窓会に参加した。
何年ぶりに会うだろう仲間たち。

皆、幼さが抜けて、雰囲気も変わって、
それぞれが、新たな道を歩き始めていた。

アイ子のように、転職した友もいた。
または求職中の友もいた。
活躍している友もいた。
子育て中の友もいた。

その日は立食形式で、お皿を手に歩いたり話したり、
アイ子もこの機会に色んな友と語り合うようにした。

-- 今までだったら、隠れがちだったけど、
  こんな風にみんなと会話できるのも、RFTの効果かな。
   
そんなことを思いながら、お料理を取りに、プレートを回っていた。


その時、たまたまアイ子の隣に立ったのは、
余計なお世話ばかり言う、通称「ペランちゃん」だった。

ペランちゃんはお料理を取り分けながら、アイ子に話しかけてきた。
「アイ子ちゃん転職したんだってね。
 就職して3年も経ってない内に転職って早いね〜。
 そういえばアイ子ちゃん、テニス部もすぐ辞めちゃったよね。
 相変わらずの根性ナシだね。ははは」


-- え?

アイ子の体が一瞬、固まった。
何を言われたのか理解するのに時間がかかる。

次の瞬間、怒りで顔が上気するのが自分でも分かった。


-- なぜ、関係ない人にそんなこと言われないといけないの?
  私がどんなに悩んだか知らないくせに!
  過去の話まで持ち出して、何が言いたいの??
  ははは、って何?私を笑ってるわけ?

アイ子の頭の中に、たくさんの声が駆け巡るが言葉にならない。
でも今、何か声を出したら、感情が爆発するかもしれない。

ペランちゃんは、アイ子の顔を見て首をすくめると、その場を去った。


-- ペランめ!
  昔から、こういう奴だった!!
  大っ嫌いっ!!

アイ子は、ペランちゃんの後姿を見ながら、平静を保とうと必死だった。


その日は、どうにか怒りを押し殺して、切り抜けた。


しかし、数日経っても怒りは消えなかった。
思い出したくないのに、ペランちゃんの顔が頭から離れない。
 
-- ペランめ、絶対に許さない!!

仕事していても、
ふと思い出すと腹が立ってくる。

まるで、ハートに大きな棘でも刺さったかのように
気持ちは落ち込み、引きずり続けた。


そんなある夜、ふと心をよぎった。

-- あれ、ハートに何か刺さってる? 


それは、RFTの発展型の、
Touch my Voice(心の声を聞く)というエネルギーワークで、
講師の佐藤から聞いた言葉。

「潜在意識は、無意識の叡智。
 自分がどういう人間か覚えておくための目印に
 自分にエネルギー的な何かを残すことがあります。
 それによって、自分の行動などを制御しようとします。
 気分が落ちている時などは、
 何か刺さってないかな〜、と探してみるのも方法の一つです」


アイ子は、手で胸の前を触ってみた。
-- わ、刺さってるエネルギーがある!
  ステンレスの細い刀みたい!?
 
早速、経絡のツボに、軽くタッピングしながら、
この刺さっているような細い刀のようなエネルギーに受容の声掛けをした。

怒り、悲しみ、絶望…
「私は、根性ナシの人間だ。
 私を信じてくれる人に迷惑をかけて傷つけるかもしれない。
 だから、このことを忘れてはいけない。」
そんな言葉が浮かんだ。

-- あの一瞬で、こんなことが起こったの??
  誰かに迷惑をかけないように、自分の行動を制御するために、
  この刀を自分に刺したってこと??

  それなのに、この怒りが起こっていただなんて…。
  矛盾してるけど、でも、これが無意識の知恵なんだ…


アイ子は、自分の癒しをしながら、自分でも驚いていた。
やがて、RFTが進むとともに、その細い刀は融和して感じなくなった。

「人と調和して生きるための大切な印」
その刀が優しいメッセージそのものだったという気づきもあった。
体がスーッとして気分が軽い。

するとアイ子のペランちゃんへの怒りも修まっていた。
-- ペランが好きなわけじゃないけど、
  でも、もう許せないほどの怒りはないかな。
  

アイ子は、人の不思議さを改めて感じていた。
-- 自分のことなのに、理解できないことがたくさんある。
  でも、心の世界はいつだって、向き合えば優しさが溢れてるのが分かる。
  いつもいつも、RFTすると、自分は大丈夫だって思う。
  自己愛って、こういうことなのかも知れないな。
 

アイ子は、自分への温かな愛しさの余韻にしばらく浸っていた。
   



続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、3/30に更新予定です。


◆【東京】RFT基礎(自己の癒し)コースのご案内◆ ≪残席わずか≫
開催日: 2019年 4月20日(土)〜21日(日)
開催時間: 10時〜16時30分
開催場所: 東京都港区(お申込みの際にご案内いたします)
講  師 : 渡辺花香里(わたなべかがり)
参加費 : 48,000円 (再受講30,000円) 税・テキスト代込み
参加条件: 20歳以上であれば、どなたでもご参加になれます。
サイトでのご紹介: ネガティブな思い・感情に支配されていませんか? RFT基礎コースのご案内
お申込み方法: 【東京】RFT基礎コース お申込みフォーム



◆【名古屋】RFT基礎コースご案内◆
開催日時:2019年6月15日(土)〜16日(日) 
   10時〜16時30分(2日間とも)
開催場所:AzuSalon  名古屋市名古屋市千種区内山3-1-8 コヤスオフィスビル3F 
講  師 :佐藤純子
参加費:48,000円(再受講30,000円)/税込み・テキスト代込み
参加条件:20歳以上の方はどなたでもご参加頂けます。
申込みフォーム:【名古屋】RFT基礎コース


◆【名古屋】RFTプラクティショナーコースご案内◆
開催日時:2019年7月20日(土)〜21日(日)
     10:00〜16:30(2日間とも)
開催場所:AzuSalon  名古屋市名古屋市千種区内山3-1-8 コヤスオフィスビル3F 
講  師 :佐藤 純子
参加条件
・2日間の基礎コースに参加された方
・2017年4月までにプラクティショナーコースのみ参加された方
参加費:56,000円(再受講32,000円)/税込み・テキスト代込み
お申込みフォーム:【名古屋】RFTプラクティショナーコース


◆【名古屋】TMV系セミナーのご案内◆《残席わずか》
開催日時:2019年5月25日(土)〜26日(日)
     10:00〜16:30(2日間とも)
開催場所:AzuSalon 名古屋市名古屋市千種区内山3-1-8 コヤスオフィスビル3F
内  容 :●"Touch my Voice(心の声に触れる)" 基礎クラス
     ●流輪波&天咲波クラス・●プラクティショナー認定クラス
講  師 :佐藤 純子
参加条件:RFT基礎コースを受講された方
お申込みフォーム:【名古屋】TMV系二日間連続セミナー

※TMVプラクティショナー認定クラスをご希望の方は、
RFTプラクティショナーコースを受講されていることが条件となります。
今回のみ、7月プラクティショナーコースご参加の方は、
7月に証書をお渡しする形で、TMV系セミナーのプラクティショナークラスまでご参加頂けます。




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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 20:31| 【出来るシリーズ】

2019年02月28日

【出来るシリーズ】32.「優しくできない」


余裕がなくて、優しくできない
いつもの笑顔がぎこちない
でも自分ではどうにもできない

そんなときがありませんか?


今回はそんなお話です。

RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)で出来ることを小説風にご紹介しています。
創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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ヒカルは、職場で小さなプロジェクトを任されていた。
これまでのような誰かを補佐する立場から
仕事を取り仕切り、指示を出す立場になった。


なるべく明るく元気に振舞いたい。
皆に優しく接したい。


でも、仕事の期日が迫っているのに
思うように進まない。

不安に押しつぶされそうになる。
どんどん余裕がなくなってくる。

残業も続く。
休憩時間も取れない。

表情もどこか硬くなって
プロジェクトの仲間と話すときも自分の声が冷たく聞こえる。
誰にも優しく接することが出来なくなっていた。


とうとう、ある日つい口をついて言葉が飛び出してしまった。
「ちゃんとやって!」


相手はヒカルの後輩の女性。
彼女なりに頑張っていることはわかっていても
ヒカルには、物足りなかった。


後輩は、驚いた顔で、ヒカルを見ている。


-- どうしよう!言ってしまった!
  もうダメだ…


ヒカルの心に後悔が押し寄せる。
自責の念にかられる。

「ごめんなさい!頭冷やしてくる!」
そう言って部屋を出ると、ヒカルはロッカールームに引きこもった。


-- もう最悪!
  こんな時こそ、RFTだ!!



タッピングポイントを、軽いタッチでトントンと叩く。
まるで赤ちゃんの背中を叩くお母さんの優しい手のように。


「私はリーダーになんて向いてない。悔しい。」
--そう思っていい。

「あんな言い方してしまった。ごめんね。自分が情けない。」
--そう思っていい。

「毎日がいっぱいいっぱいで、もう余裕がない。」
--そう思っていい。

「誰にも優しくなんて出来ない!もう何もかもイヤ!」
--そう思っていい。


一つ一つの思いや感情を受け止めていく。
涙がこぼれて止まらなくなる。

小さく声を震わせて、ヒカルはその場で泣いた。
ひとしきり涙がこぼれると、
すっきりして、気分が楽になってきた。

まるで、自分の中の優しいお母さんに
包まれたような安心がある。


-- RFTは、
  悪いものを無くすことじゃなくて、
  自分の中にある大切なものを見出すセラピー。

  今、私が得た自分の優しさは、
  私が一番欲しかったものだった

  私が私に一番、あげたかったものだった…

  どんな時も私の中には優しさが溢れている
  そのことに気づいただけで、私はもう大丈夫!



ロッカールームを出ると、
ヒカルは、職場に戻った。


すっきりしたあとは、笑顔が自然に出てくる。


先ほどの後輩に頭を下げた。
「大丈夫です。全然気にしてません。
 ヒカルさん一人で抱え込まないで、みんなで頑張りましょう!」

温かい声がかえってきた。


「有難う!」
心が満たされる。


-- ああ、私は外も中も優しさでいっぱいだ…


「さあ、張り切って仕上げるぞ〜!!」

ヒカルは部屋中に聞こえそうな大きな声でそう言うと
腕を回して、仕事の続きに取り掛かった。



続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、3/15に更新予定です。




■□■ 自分で自分を癒せるようになるRFT基礎コース ■□■

【日時】   2019年4月20日(土)・21日(日)2日間
       10:00 〜 16:30
【場所】   東京都港区新橋(お申込の方に詳細をご案内いたします。)
【受講料】  48,000円 / 再受講 30,000円
【講師】   RFT基礎コースインストラクター 渡辺 花香里(かがり)
【定員】   6名様
【お申込】  こちらのフォームからお願いいたします。↓
     https://www.form-answer.com/applications/XMX8M





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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 22:07| 【出来るシリーズ】

2019年02月15日

【出来るシリーズ】31.「人の目が気になる」


外に出るとき
職場にいるとき
自宅にいるときも

誰かの視線を気にしている。
そんな感じはありませんか?


今回はそんなお話です。

RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)で出来ることを小説風にご紹介しています。
創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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一文字フサ乃は、最近、おしゃれに興味をもつようになってきた。

以前は身を隠すような、目立たない色使いのものばかり選んでいたが、
この頃は、明るい色の服を着たり、小物を持つこともできるようになってきた。
そんな色選びも楽しい。


しかし誰も気づかないような小さな変化も
本人には勇気をともなう大きな一歩だったりする。


ある日、フサ乃は、外出のための服を選んでいたとき、
買ったばかりのピンクのセーターを手に取った。

これまでフサ乃が着たことのない色合いだ。
でも、優しい色合いに惹かれて、思わず買ってしまった。


フサ乃にとって問題は、
一番目に、玄関のドアに行き着くまでに得るであろう家族の評価
二番目に、ご近所のおばさんたちの視線
三番目が、外出先ですれ違う見知らぬ人たちの視線

それを想像するだけで、体がキュッと委縮してしまう。


-- なんて言われるだろう。
  お母さんは、「似合わない」って言うに決まってる。
  近所のおばさんたちも冷たい眼差しを向けるにきまってる。
  

コートを羽織って、セーターを見られないように隠す、
というアイディアも浮かんだが、

-- 私は誰かのために生きているんじゃない
  堂々としていたい


そう思う。


……そう思うのだが、体の委縮は自然に起こる。
なんだか言いしれない怖さを感じる。


-- そうだ、RFTしよう!!

ピンクのセーターを机の上に置くと、
フサ乃は、キュッと委縮する感覚にとどまってみた。

体は自然に身をひねるように、何かから逃れようとする。

-- 誰から?何から?逃げようとしてるんだろう??


すると、思い出が浮かび上がってくる。
あれは小学校1年生のときだった。


学校への登校途中の道すがら、
気の強い男子生徒に、いじめられて腰を蹴られそうになった。

逃げる場所がない。
助けてくれる人もいない。

怖い。
怖い。
恐怖と絶望が呼び覚まされる。



◆ミニ解説◆
こんなときも、RFTは、追体験のように、
記憶を思い出すことなく、
過去のつらい感情を緩めることができるのです。





フサ乃は、
過去の記憶から、感情だけをターゲットに、
恐怖と絶望を、深呼吸しながら、タッピングと受容の言葉がけで、
溶けるかのような広がりを感じて、緩めることが出来た。
その中から自分の本質的な強さを見出すと、
ふんわりと安心感に包まれる。


そうなると、
先ほどのような、フサ乃の問題を想像しても、
もうフサ乃の体を委縮させるものではなくなっている。


フサ乃は、ピンクのセーターを身に着けて、
玄関に行くために、
家族のいる居間を通った。


母親が、フサ乃の姿を見て
「また派手なセーター着て」
と言った。

これまでのフサ乃だったら、ビクビクしていたが、
もうフサ乃に、そんな反応は起こらない。
母親の言葉にも動じることなく、玄関に向かう。

「今日は、外で食べるから、夕食はいらない」
そう言い残す。

そのまま家を出ると、すぐにお隣のおばさんに会った。
「こんにちは。」
と笑顔を向けることが出来た。


-- やった!
  やった!

小さなガッツポーズを繰り返す。
大きな壁を乗り越えたような、晴れ晴れとした心境だ。

-- 私の大きな一歩に、今日はお祝いだ〜♪
  どこかで美味しいもの食べてこよう!!



続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、2/28に更新予定です。




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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 18:04| 【出来るシリーズ】

2019年01月30日

【出来るシリーズ】30.「生きている意味ってあるの?」


生きる目的は何でしょう?
生き続けるとどうなるのでしょう?

「その先には、どうせ死が待っているだけじゃないの?」

そんな風に考えたことはありませんか?
今回はそんなお話しです。

RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)でできることを小説風にご紹介しています。
創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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一文字フサ乃は、時々、どうしても抜けられない思いに縛られてしまう。


-- 私が生きる意味ってなんだろう?

こんな問いは古代ギリシャの時代から討論されていたと聞く。

-- 私が生きていることで、誰かの役に立つってこと、ある?
  ううん、そもそも私が生きていることが
  私自身にとって良いことなんだろうか?


フサ乃は、特にこれといった才能があるわけではないし、
頭脳明晰・見目麗しいわけでもないし、
仕事は派遣で、事務職で、
到底、世の中の役に立って生きているとは思えない。

そんな思いにとらわれるときはいつも、
体は重だるく、気分は落ち込み気味だ。


-- こんな思いにも、RFTは効果があるだろうか?

ふと、フサ乃は、RFTをやってみる気になった。


RFTは、経絡を軽くタッピングしながら、
自己受容とともに、癒しを進めていくセラピーテクニックである。


フサ乃は、自室のイスに座り、
目を閉じてタッピングを始めた。


「生きてる意味ってあるの?
 そんな思いがあるのは当然だよ。
 だから、そう思っていい…」

そう自分の思いに声をかけたとたん、
どっと涙があふれ出た。

なんともやるせない絶望のような虚無のような
何かが、内側の奥からせりあがってくる。

-- わっ!大きいのが出てきた!

一瞬、怖さを感じたものの、すぐにRFT基礎コース講師の葵井 美香子の声が蘇る。


「思いも感情もすべてエネルギーに過ぎないんです。
 そのエネルギーが大きく感じるのは、
 それだけ、自分の中で受け入れないと頑張って抑え込んできた、
 自分にとって、大きな役割をもったものだからなんです。

 それが出てきたときは、その役割を知るチャンス、ってことですよ♪」


-- ああ、そうだ、大丈夫だ。何が出てきたって大丈夫なんだ…。

フサ乃は、葵井の言葉の安心感に包まれながら、
せりあがってくるエネルギーに向き合うことにした。

そんな風に向き合ってみると、
大きいと感じたあの感覚は、
実は、小さな悲しみの塊のように思えた。


「誰にも気づいてもらえない…」
悲しみはそんな吐息をもらすように、
フサ乃の中で丸まっている。

「誰にも気づいてもらえない…、そう思ったら、
悲しいと感じるのは当然のこと。
だから、悲しいって感じてもいい…」


そのとき、である。

内側で丸まっていた、悲しみから

「生きたい!生きて輝きたい!
 誰の役に立たなくてもいい!
 誰に認められなくてもいい!

 誰の許可もいらない。
 私は私のこの輝きを、自分自身に知ってもらいたい!」

そんな言葉が響いてきた。


フサ乃は驚きと同時に、目と鼻から体内の水があふれだすように感じた。
スルスルと何かが紐解かれていく。

-- 私、私、誰かの役に立たないと、生きている意味がないと思ってた!?
  私、私、才能や能力があって、外見が良くないと生きている価値がないと思ってた!?

  自分の人生を誰かのために、何かのために使わなきゃいけないと思ってたんだ…
  私はこんなにも、私だけの輝きを知ってたのに…
  
  私は、私のために輝いて、命の炎をもやせばいいだけなんだ!!


鼻をかんで、涙をふいて、
フサ乃はイスから立ち上がった。

-- ただ、ここに存在しているだけで、私は輝いている。
  ほかの誰が認めてくれなくても、
  私が知っている。
  それだけで、私は強い。
  それだけで私は、幸せなんだ!!


今、フサ乃の内からせりあがってくるのは、
存在そのものの生きる喜びという大いなるエネルギーだった。





続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、2/15に更新予定です。


◆直近のRFTセミナーのご案内◆

【東京】RFT基礎(自己の癒し)コースのご案内 ≪募集開始!≫
 ◎開催日: 2019年 3月9日(土)〜10日(日)
 ◎開催時間: 10時〜16時30分
 ◎開催場所: 東京都港区(お申込みの際にご案内いたします)
 ◎講  師 : 渡辺花香里(わたなべかがり)
 ◎参加費 : 48,000円 (再受講30,000円) 税・テキスト代込み
 ◎参加条件: 20歳以上であれば、どなたでもご参加になれます。
 ◎サイトでのご紹介: 行き場のない悲しみ・怒り・寂しさ・・・ 3月 RFT基礎コースのご案内
 お申込み方法: 【東京】3月RFT基礎コース お申込みフォーム






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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 12:31| 【出来るシリーズ】

2019年01月15日

【出来るシリーズ】29.「恥をさらしたくない」


私たちは、自分のことを守ろうとするあまり
かえって自分を追い詰める結果になることがあります。

そんな体験は自分だけではないはずです。
「その感じ、分かる」と共感される方も少なくないのではないでしょうか。


今回はそんなお話です。

RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)で出来ることを小説風にご紹介しています。
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楽しみながらご一読くださいませ♪

〈15日・30日更新予定〉

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アイ子の職場は、毎日の朝礼で、その週の仕事の内容や目標を
課内でシェアするシステムをとっている。

それはアイ子の苦手な時間でもあった。
それは、失敗などもシェアして、次に活かそうという社風があるからだ。

-- 間違えるなんて恥さらしだ。
  私のことが言われたらどうしよう…

そもそも、アイ子には
自分の仕事に自信がなかった。

-- たいした能力もないし、
  きっと誰でもできること…

それでも、周囲に認められたいと思うのは当然だ。
アイ子なりに精一杯仕事は頑張っていたつもりだ。

しかしある日、
アイ子の作成した書類に不備があり、
それを顧客との打ち合わせに持っていこうとした上司が
途中で気づいて事なきを得た。

上司と一緒に顧客先に行こうとしていた先輩も、
出発が遅れて、
修正を待つ間、焦りで不機嫌な様子だ。


アイ子は情けないやら恥ずかしいやら
その場から逃げ出したい心境だった。


翌朝の朝礼で、先輩が、皆の前で
「小さなミスが、皆の足を引っ張り、やがて社の信頼を失うことに繋がるので、
 お互いに気を付けていきたい」
と発言した。

先輩の言葉は淡々としていたいが、
アイ子にとっては皆の前で「さらし者」にされた気がしていた。

恥ずかしさでいたたまれず、
赤面し胸がギュッと締め付けられるようだった。

-- 私の失敗がみんなにバレた…
  無能だと思われてる…
  

それ以来、アイ子は仕事が怖くなってしまった。
作成した書類も、上司に渡すまでこれまでより倍以上時間がかかる。
見直しても見直しても、どこか間違っている気がする。

-- もうこれ以上、皆の前で恥をさらしたくない。
  怖い。

上司も誰も、そんなアイ子の思いは知らない。

仕事は次から次へと回ってくる。
「相上さん、時間かかりすぎ」
先輩にたしなめられる。
時間は待ってはくれない。

焦りと緊張で混乱し、体が硬直する。
-- もう、ダメ!!


アイ子は立ち上がると、
「少し頭を冷やしてきます!」
と席を立った。


-- そうだ、RFTしよう!!


人気の少ない休憩室に向かい、窓際に座る。
こんなとき、何にどうRFTすれば良いのだろう?

そこで、アイ子は最近学んだ"Touch my Voice"(心の声に触れる)という
エネルギーワークを使うことにした。

-- "この混乱を鎮めるのに、今の私に一番相応しいエネルギー"

そんなザックリとした言葉だが、
手のひらにエネルギーを感じると、
アイ子は、目立たないようにタッピングしてRFTを始めた。

「無力で悲しい」
そんな声が自分の中に見出される。

-- 私、悲しかったんだ…
  怖いんじゃなくて、悲しかったんだ…
  そうだよね、無力な自分を感じたら、悲しいって感じるのは当然だよね…

そんな自分に気付いて、胸が熱くなる。

たったそれだけのことで、
アイ子の体は、スーッと何かが抜けたように軽くなった。

ゆっくり深呼吸すると、
アイ子は再び、仕事の席に戻った。

さっきまでの硬直や焦りは和らいでいた。

-- できる。大丈夫。
  失敗は誰にだってある。
  前を向いていこう!


アイ子は作成した書類を上司に渡すと、笑顔で言い放った。

「私の座右の銘は、『恥をさらして成長する』にします。
 不屈の精神で頑張ります!」

それを聞いた上司は、
「相上さん、昭和のおじさんみたいだね。
 親近感を感じるなぁ」
と笑った。

それを聞いた、課のみんなも笑った。


アイ子も笑いながら腕まくりすると、
次の仕事へと、意識を集中し始めたのだった。


続く…


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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 17:09| 【出来るシリーズ】

2018年12月30日

【出来るシリーズ】28.「勇気が出ない」


「勇気が出ない」

自分には夢があって、挑戦したいことがあるのに
一歩前に踏み出せない。

そんなとき、目の前に広がる景色は晴れやかな青空でしょうか?
それとも、どんよりとした曇り空?

もしかしたら遠くに青空が見えているのに、
目の前は霧に包まれて見えることがあるかも知れませんね。

今回は、そんなお話です。

RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)で出来ることを小説風にご紹介しています。
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楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


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アイ子には夢があった。
それは、海外旅行。
旅先はヨーロッパ。

子供の頃から、欧州旅行は憧れだったが、
大学時代は、就職とバイトに時間を費やし、
旅行どころではなかった。

どうにか就職したと思ったのもつかの間、
今度は上司と合わず転職活動で忙しかった。

旅行…しかも、海外旅行なんて考える余裕すらなかった。

でも、心の奥ではずっとずっとくすぶっていた憧れの都。
イギリス・フランス・ドイツ・イタリア…
テレビの旅行番組や旅雑誌を目にするたび心を躍らせてきた。


やっと新しい職場に慣れてきた今、
有給休暇も取れそうだし、ボーナスが入って少しばかり貯金も出来た。

-- これ以上、先延ばししたくはない!


でも、初めての海外旅行。
-- 1人で旅をするなんて大丈夫だろうか?
  誰か一緒に行ってくれる人はいないかな。


恋人のコースケも、親友のヒカルも
仕事に忙しい毎日だし、
別の仲の良い友人たちも同様に忙しそうだ。

-- あー、勇気が出ない…
  言葉も通じないし何かあったらどうしよう。
  怖いよぅ…
 
ベッドの上に仰向けに寝転がって、
アイ子は一緒に行ってくれそうな人を思い浮かべてみた。

そのとき、ハッと閃きが走った。
-- そうだ、RFT(アール・エフ・ティ)しよう!!

  この前、学んだばかりの“天咲波(てんしょうは)ワーク”
  あれは自分の中に眠っている意欲(能力・パッション)を花開かせて
  人生を楽しめるようになるワークだった!!


アイ子は起き上がると、テキストを引っ張り出して手順をおさらいしながら、
早速「一人旅を楽しむ意欲」をテーマにワークすることにした。

意欲のエネルギーの名前を探る。 
-- んー。出来るかな??

講師の佐藤純子は誰でも出来ると言っていたし、
実際、セミナーの時はみんな出来ていた。

アイ子の中に、ふっと名前が浮かぶ。
-- 青空の帆船!

この名前を感じただけで目頭が熱くなった。
とても愛しい、アイ子の感覚にピッタリの名前だ。


そして、それをRFTをするためのワードを探る。
-- 力を取り戻せ!

じーん。
そんな感覚を受け止めながら、さっそくRFTを始めた。

悲しみや虚しさ、
怒りや劣等感…
その中に隠されていた、深い愛やいたわり。
守られているという安心感。

そんな感情を感動で受け容れながら、
自分への愛しさを積み上げていく。

-- ああ、私の中は、
  かけがえのない宝物のような喜びで溢れている…

そして、RFTが終わると、
いよいよ、“天咲波ワークの醍醐味”がやってきた。

内なる輝きを見出す瞬間だ。


アイ子は、
自分の内側から、まるでたくさんの白いハトが飛び出すような
光が弾けるイメージが思い浮かんだ。

ハトたちは
「自由に羽ばたこう!その力があるよ!」
と語り掛けてくれるようだ。

アイ子は、なぜだか意味もなく涙をこぼした。

そして、さらに自分の内に
真珠のような柔らかな光を感じた。

-- なぜだろう、純粋な強さを感じる…
  ずっと前からこの強さはここにあったのに
  長いこと忘れていた気がする

アイ子は、ワークを終えて立ち上がった。
胸に温かい力を感じた。

---

そして、数日後、旅行代理店を回って資料を集めたアイ子は、
とうとう自分の希望通りの旅行プランを組み立てた。

これまで旅行プランを考えようとすると、
不安な情報が目についていたのに
今は楽しそうな情報がたくさん飛び込んでくる。

会社にもさっさと有給休暇の申請を提出した。

-- 理由もなく力が湧いてくる!
  勇気が出なかった自分が嘘みたい

アイ子は胸を弾ませながら
出発の日に向けて、いそいそと準備を始めたのだった。


続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、1/15に更新予定です。



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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 16:40| 【出来るシリーズ】

2018年12月15日

【出来るシリーズ】27.「疲れやすい体質」

「体質」とあきらめていたことが、改善されるケースはよく見られます。

一言で片づけられていた誰かの事実は、
あなたにとって本当のことなのでしょうか?


もしかしたら、そんなあなたに、
RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)がお役に立てるかも知れません。


今回は、そんなお話です。


創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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アイ子は、物心ついたころから、自分の体力のなさを感じていた。
子供同士で遊んでいても、自分だけすぐに疲れてしまう。

走ることも飛ぶことも、
運動自体が得意ではなかった。


アイ子の母親もそうだ。
インドア派で、
買い物や旅行などで遠出すると、
翌日は寝込んでいることも少なくない。
そのためか、どちらかと言えば、引きこもりがちに近い。


だから、アイ子は自分のことも "母の遺伝" ととらえてきた。


RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)をするようになって、
自分の呼吸が浅いことにも気づくようになった。


初めてRFTセミナーに参加したとき、
セラピーの合間の深呼吸のタイミングでは、
「ふーっ」と長い呼吸をする人もいたが、

アイ子の呼吸は短くて、
深く息を続けることが出来なかった。



さて、アイ子が、ヒカルと一緒に
RFTの発展版のエネルギーワークを受けたとき、

『流輪波(りゅうりんは)』クラスで、
講師の佐藤純子から、

「疲れが溜まる、
ストレスが溜まる、
怒りが溜まる、
などと言いますが、いったいどこに溜まってるんでしょう?」

という問いが向けられた。


誰も答えない。


佐藤は続ける。
「溜まる場所は、体ですよね。
体に蓄積されているから、
疲れやストレスが溜まると体が重〜く感じますよね。
そして怒りが溜まると体の中で膨らんでるみたいになって爆発させたくなりませんか?」


-- あー…、なるなる…

他の参加者もうなずいている。


「そうやって体の中に溜まった様々な感情や溜まっているストレスなどに、
 アプローチできるのが、この手法なんです」


-- 疲れやすいのにも効果あるかな?
  でも、生まれつきの体質だと無理だよね。

アイ子はそんな風に思いながら聞いていた。


佐藤から、手順の説明を聞いたあと、
ワークタイムが始まった。


このエネルギーワークの便利なところは、
テーマをいちいち考えなくても、
自分に最適なワークが分かることだ。


アイ子も手順に従って、RFTを進めた。

胸の中央の奥に、吹き出し口らしきものを感じる。
本来(理想)のサイズは大きいのに、
今はまるで潰れているような気がする。

-- これでいいのかなあ?

そんな不安も感じつつ、そのまま手順通りに、RFTのセラピーを始めた。



そして、手順の最後まで進めたとき、
体が軽くなったのを感じた。

思わず深呼吸する。

ふーっ

-- あれ??
  呼吸が深いところまで入ってくる!
  吐く息が長く出てく!

アイ子は驚いた。


たった一つのワークが、
アイ子に希望をもたらした。


-- 身体が軽い!
   息切れするような、あの重さがない!
  このままいけば、もっと動けるようになるんじゃない?!


体が軽くなって、アイ子の心が躍り始める。

-- 可能性を見出せることは、なんて嬉しいことなんだろう!!



「宜しければ、シェアして頂けませんか?」
講師の佐藤の呼びかけに、
アイ子は勢いよく手を挙げた。


自分でも分かる。
瞳が明るく輝いている。


アイ子は、他の参加者に笑顔を向けながら、
この弾むような心境を、軽快に話し始めた。





続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、12/30に更新予定です。



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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 15:20| 【出来るシリーズ】

2018年11月30日

【出来るシリーズ】26.「喉につかえた言葉」

思ったことをそのまま言葉にして伝える機会なんて
それほど多くないのかも知れません。

黙っていた方が良い状況は日常的にあるでしょう。

言いたいたいことを言いましょう、というわけではなく
我慢して飲み込んだ言葉の破片が、
どうなってしまうのか、知ってもらいたいのです。


今回は、そんなお話です。

創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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セミナー2日目の午後、ヒカルはランチからセミナー会場に戻ってきた。
ランチタイムにはアイ子と感想などで体験談に話を咲かせた。


続いて午後は、生命エネルギーを輝かせる流輪波(りゅうりんは)ワークの時間だ。

この “ 流輪波 ” という不思議な名前は、私たちの体に何百もあると言われる、
“ チャクラ(体の渦)の流れ ” に由来しているという。


講師の佐藤純子によれば、
私たちの体の内はいくつもの層で分かれていて、
その層の一つ一つに吹き出し口(チャクラ)がついていて
本来は、ここからネガティブな感情(エネルギー)などを流し出すはずが、
詰まっているため、体内で膨張して反応となって現われ、
生ききづらいのだそうだ。


-- 疲労感も身体に溜まったままか…
  体が重いのはそういうことだから、なのかな。



ヒカルは、他の参加者たちと同様に
手順通りに、ワークを進めた。


自分でテーマを見つけなくても、
詳細を語らなくても、
自分に最も相応しい部位が見つかる。

ヒカルは喉にそれを感じた。


そして言われたとおり、エネルギーの法則とやらに従って、
RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)を行うと…

まるで体からエネルギーが流れ出して、
心地よい風が体を吹き抜けるような感覚を得た。


-- あ、喉が軽くなった!
  

職場で新しいプロジェクトが始まって、
リーダーを任されてから、
気付けば喉に、違和感があった。


上司と話すときも、
グループのみんなと話すときも、
ヒカルは、色んな言葉を飲み込んできた。


言えないストレスは、喉に表れるという。


自分の考えを押し通すばかりでもいけないし、
みんなの考えだけを優先させるわけにもいかない。
でも、調和をとって進めていきたい。

「本当は自信がありません」
「成功できなかったらごめんなさい」
「心の負担を誰か背負って」
「私の思う通りにさせて」
「本当は怖くて逃げ出したい」

怒り、絶望、悲しみ、悔しさ…


そんな思いを持ちたいわけじゃない。
そんな感情を抱きたいわけじゃない。


でも、心は自由に、様々な思いや感情を
いつだって奏で続けている。



ヒカルは、会場の窓を見た。
外から光が射しこんでいる。


-- 無意識だったけど、
  頑張って来たね、私。
  自分にとって大きなプレッシャーだったのに。


ふと、内なる勇気が溢れていることに気付いた。


-- 言った方が良いこともある
  言わない方が良いこともある

  私にとって、居心地の良い私であればいいだけだ。



ヒカルは、明日、職場へ行くことに
理由のない、わくわくするような心の高揚を感じていた。



続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、12/15に更新予定です。



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 ◎開催場所: 東京都港区赤坂(お申込の方に詳細をご案内いたします。)
 ◎講  師 : 渡辺 花香里
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 ◎講  師 : 葵井美香子
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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 17:41| 【出来るシリーズ】

2018年11月15日

【出来るシリーズ】25.やりたいことが分からない

エネルギーワークとは、いかなるものかと言うのを、
一言で説明するのは難しいところなのですが、

よく言うところの、
ヒーリング、気功、アロマ、フラワーエッセンスなど、
形に表れていないのに、効果があると言われるものは、
直接エネルギーに働きかけて、変化をもたらす効果があります。
そういったものをエネルギーワークと呼びます。
(量子論の「すべてはエネルギーである」という理論に基づいています。)



目に見えないものは信じられませんか?


ではここで、簡単なエクササイズをしてみましょう。
両手を20センチぐらいの幅に広げて、
その両手の間に、光の玉をイメージしてみて下さい。
そして、両手で挟むようにしながら、その玉を押してみてください。
何かの圧を感じませんか?


テレビのコマーシャルを真似てお話しするなら、
セミナーでは、ほぼ99%の方が最初からこの感じをとらえていて、
そして、練習を始めるとほぼ100%の方が、
その感じを掴むようになられています。

誰にでも簡単です。
さあ、あなたの中でも、エネルギーワークを楽しむ時間が始まりましたね…♪


さて、今回も、エネルギーワークを取り入れた、
RFTで出来ることをご紹介したいと思います。


創作物語であり講師以外は実在しません。
どうぞ楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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ヒカルは、アイ子と共に翌日のクラスにも参加した。

そのクラスでは、
◎“生命エネルギーを輝かせる”流輪波(りゅうりんは)
◎“眠れる才能・能力を花開かせる”天咲波(てんしょうは)
という二つの手法を伝えている。


セミナーは「天咲波(てんしょうは)」から始まった。

このエネルギーワークは、
私たちが潜在意識に閉じ込めている、“本来の才能、能力”を開くという画期的な手法だ。


生まれた時から、または成長過程で、
私たちは本来の自分の才能や能力を閉じていることが多々ある。

本来の才能や能力が閉じている状態というのは、
ただ生きているだけで停滞感であり、閉塞感であるため、
傷つきやすく生きづらい、と講師であり考案者である佐藤純子は説明する。


何かを得て一時の喜びを感じても、また次の何かを探し求め、
誰かに憧れて、そんな風に生きようとしたり、
自分に力を与えてくれる何かを得ようとしたり、
枯渇した自分の空っぽな心を満たそうと手を伸ばし続ける。


いつも心は乾いていて、
いつも何かを欲していて、
渇望が「欲」という言葉になって、どこかから押しあがってくる。


天咲波(てんしょうは)は、そんな渇望の世界から、
「自分自身が満たされている」という源の力を取り戻す手法なのである。


講師の熱い説明を聞いて、ヒカルは心を躍らせた。

-- いつもいつも何かを求めてきた。
  何かをやりたいのに、何をやりたいのか分からない。
 
  ずっと空っぽでいたような気がする…。
  仕事も、恋愛も、買い物も、何かを埋めてくれるけど、
  いつもそれは一瞬の夢のように淡くて儚い。
  本当の意味では満たされたことなんて、なかったんじゃないかな…


セミナーでは、自撮りして、
天咲波ワークの前後の表情などの変化を見比べてみよう、と言われた。
それだけ、講師の佐藤には自信があるらしい。


ヒカルは、いくつかの手順を踏んだ天咲波を、とうとうセミナーで体験することになった。



◆《天咲波(てんしょうは)》 ひとくちメモ◆

天咲波は、単純に言えば、以下の図のように、
本来の自分の才能・能力(パッション)は、どこかの時点で、
ネガティブな感情(または思考)に覆われて発揮できなくなっているため、
“Touch my Voice(心の声に触れる)” というエネルギーワークと
RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)を組み合わせて、
本質を取り戻すことを目的としている。

tenshouha.jpg




ヒカルは、天咲波ワークの後半に、
思いもしなかった、懐かしい自分を取り戻したような気がした。
体から、じんじんと温かさが広がる。

-- 愛というものがあるなら、
  こういう感じではないだろうか…。


あっという間に終わった、この天咲波ワークのあと、
体がとても軽くなったことに気付いた。


目の前が輝いている。
今までと世界の色が違うようにすら思える。
深い感動が押し寄せ、
胸がいっぱいで言葉が出ない。


この世界への愛しさも溢れてきて、
しばらくボーっとしながら感動を味わっていた。



参加者のみんなもそれぞれのワークが終わって、
自撮り写真を見比べたりしている。


ヒカルも見比べてみると、明らかに変化している。
目がキリッとして表情が明るくなっていた。


-- ああ、私の中の躍動するエネルギーを感じる〜!
  今、この瞬間は、これから何がどう変わるか分からないけど、
  このわくわくする躍動感が私を導いていくのは分かる!!
  


ヒカルは、アイ子を見た。
アイ子もキラキラと目を輝かせている。


-- これから、たくさんワークして、
  どんどん自分を取り戻していきたい!!


きっとアイ子も同じことを考えているに違いない。



セミナーの午前の部が終わった。
さあ、ランチの後は、次のワークが待っている!!



続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、11/30に更新予定です。




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日時: 2019年1月19日(土)〜20日(日) 10:00〜16:30(2日間とも)
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講師: 渡辺 花香里
参加費: 48,000円(再受講30,000円)/税込み・テキスト代込み
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2018年10月30日

【出来るシリーズ】24.「表現できない生きづらさ」

何か分からない…
なぜかスッキリしない。

重いものを抱えて生きている感じで、
表現できない、もどかしさ。

抱えている問題は、いくつもあって、
どれをテーマにすれば良いか分からない…


そう、私たちの心の中は、複雑です。
心の問題なんて、
言葉で表現するのは簡単じゃない。
解決したい問題は数限りなくある。


それをどうやって、伝えれば良いのでしょう。
言葉という限界の中で。

そんな私たちの複雑な思いに対して、
解消の糸口を見出したのが、
“Touch my Voice (心の声に触れる:TMV)” というエネルギーワークです。

RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)と組み合わせて使うことで意識の変容をもたらします。
エネルギーワークはとても不思議。
まるで深い深い愛に触れるよう…。


今回も、こういったアプローチを使って、
RFTで出来ることをご紹介いたします。


創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪

〈15日・30日更新予定〉


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アイ子は、ヒカルと一緒に、
“Touch my Voice (心の声に触れる:TMV)”というエネルギーワークのセミナーに参加した。
RFTと組み合わせると、心に隠された原因を簡単にとらえることが出来て、
意識の変化の質が高いらしい…

そんな情報を耳にして、
漠然とした生きづらさの抜け道に光を求めたのが、参加理由の一つだった。


アイ子はRFT(アール・エフ・ティー)での自己ワークを続けてきて、
これほど良い効果をもたらしてくれるのだから、
そのRFTを創案した講師の佐藤純子が、
「ものすごく、良い!レベルが違う!!」
と興奮して勧めるものへの興味や期待もあった。


-- エネルギーワークって何だろう??
  うまく出来るだろうか??

そんな不安はもちろんあった。


それでも
「練習すれば、誰にでも簡単に出来る」
という佐藤の言葉を信じることにした。



しかし、セミナーが始まると、アイ子の不安はすっかり吹き飛んでしまった。
エネルギーに触れることは、想像以上に簡単で、
ゲームしながら進めるので、いつの間にか、エネルギーに親しんでしまう。


アイ子はヒカルと同じグループとなり、
午前中はずっとエネルギー遊びをしていた。
ヒカルも、すぐに慣れてしまって、
お互いワークのステップが変わる度に、
少し離れた場所から目を合わせては、

-- 不思議だね?
   面白いね?

目を見開いたり、笑顔になったり、アイコンタクトを交わしていた。


そして、エネルギーに触れる練習が終わって午後になると、
今度は、自分のエネルギーに触れる、
“Touch my Voice (心の声に触れる)” がいよいよ始まった。


エネルギーを読むと、体の感覚を伴うので、
自分の感情や思いも受け取りやすかった。


何よりも、アイ子が気に入ったのは、
「エネルギーにテーマ選びをお任せしてワークする方法」である。


ネガティブな感じはあるのに、
何に対してRFTを進めればよいのか、
この感覚をどう言葉に表現して良いか分からない、
そのもどかしさに、このエネルギーワークは応えてくれた。


一瞬で手の上に出したエネルギーに、RFTを行うだけで良いのである。
しかも、
「今の自分に最も相応しいテーマ」に!!


セミナーで自己ワークしたときに、
そこに現れたエネルギーは、
アイ子が探し求めていたものの答えだった。


-- これ、これだ!
  ずっとこの感覚に支配されて苦しかった!!
  

それはまるで蝶が体中を飛び回るように、
不快さが体を駆け巡る感じだ。

時々、この感覚が起こると、
じっとしていられなくなって、
暴れたくなって、もがいて、
でも、やり過ごすしかない、
アイ子にとって、対処のしようのない、恐ろしい体感覚の元だった。

-- 見つけた!!
  こんなに簡単に見つかるなんて!!


それは、無力感と自己嫌悪感が、
行き場を求めて体中を走り回っていたような感じだった。


そんな感じではあるが、
嬉しかったからか、RFTはさくさく進んだ。


そしてアイ子は深い安堵を覚えた。
-- これから、こうやってワークする方法があるんだ。
  もう、悩まなくて良い…。


“Touch my Voice (心の声に触れる)”には、
テーマがあるとき、
テーマがないとき、
それぞれの進め方がある。


さらに、潜在意識の深い思いを探る方法を学び、、
生きづらさの原因についての説明も聞けて、
アイ子は漠然としていたネガティブな感覚に、
答えを見出すことが出来たように感じた。


分からないことに振り回されているよりも、
例えヒントでも、原因に触れられることが大きい。

さらに、RFTには、それを解消・改善する方法が用意されている。



翌日は、
「眠れる才能、能力を開く天咲波(てんしょうは)」と
「生命エネルギー(チャクラ)を輝かせる流輪波(りゅうりんは)」
のセミナーだ。

特に“天咲波”は感動ものだという評判が高い。


心はもう翌日に飛んでいる。
嬉しそうに話す、講師の佐藤のわくわくが移ってしまったようだ。



-- この先には何が待っているだろう?
   やりたいことが見つかるかな?



アイ子は、翌朝、スキップするような心地で、
ヒカルと待ち合わせしている会場に向かったのだった。




続く…


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次回は、11/15に更新予定です。



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※年内最後になりそうです。

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開催日程:2018年 11月7日、21日、12月5日、19日 すべて水曜日 全4回
開催時間:各回とも19時00分〜21時15分(2時間15分程度 × 全4回に分ける形式です)
開催場所:オンライン(テレビ会議システムzoom) ★ご自宅で受講して頂けます
講  師 :葵井美香子
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参加条件:20歳以上であれば、どなたでもご参加になれます。
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2018年10月15日

【出来るシリーズ】23.「不眠症」

「不眠症」で、眠れぬ夜に悩む方も少なくないと思います。
日中起きていても、意識はぼんやりとしてしまったり、
体が重くて眠気が取れないまま過ごす方もおられるでしょう。


これまで、そういったテーマにどうアプローチするか課題となっていました。
なぜなら、こうした体の症状に表れてくるものには、
潜在意識の深いところに隠された思いが影響していることが多いため、
“何に”対してRFTを進めるのか、
その鍵となる“入り口探し”が容易ではなかったからです。


それは、例えるなら、お掃除の道具は揃っているけれど、
私たちの心は複雑に入り組んでいるため、
何千、何万もありそうな部屋の内の、どの部屋をお掃除すれば、
その症状(悩み事)の解消につながるのかを特定することが難しい
と言えば、ご理解を頂けるでしょうか。


しかし、今夏新たに誕生した、エネルギーワーク的なアプローチをRFTと組み合わせることで、
それらが改善・解消される可能性が一気に高まって来たのです!


このエネルギーワークの基礎を、“Touch my Voice(心の声に触れる)”と言い、
RFTをするための「入り口」(原因)を、手の感触などを通して、一瞬で探し出すことが出来ます。

どなたでも練習すれば、簡単に出来るようになり、
RFTを楽しく進められるようになります。


そこで、今回からは、こういったアプローチも含めて
RFTで出来ることをご紹介してまいります。


創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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新しく、RFTのためのワークが誕生したと聞いて、
アイ子とヒカルは、早速“Touch my Voice(心の声に触れる:TMV)”セミナーに参加することにした。
2日間で、その上級クラスも学ぶ予定だ。



“エネルギーワーク” が何なのか?も分からない二人だったが、
やってみると意外にも簡単で、触ってみると、「そこにあるもの」を手の感触でとらえることが出来た。
セミナーは、ゲームをするかのように、楽しみながらエネルギーに触れる練習を重ねていく。


「わぁ!何コレ、不思議!」
「楽しい〜面白い〜」
参加者からは、そんな声も聞こえてくる。



-- “一瞬で探し出す”
  そんな魔法のようなことがあるのだろうか…??

そう話していた二人だが、
実際にやってみると、とても簡単に、それは出来てしまった。



さて、実はこの頃、ヒカルは眠れない夜を過ごしていた。

職場で新しいプロジェクトが始まって、
そのリーダーを任されてから、不眠は始まった。

わくわく感と同時にやってくる、不安、恐怖。

-- 認めてもらえたことは嬉しい。
  でも、会社の期待に応えられるだろうか。
  うまく行かなかったら会社にいられなくなるかも知れない…。

そんな思いがぐるぐると湧き上がっていた。
意識が冴えた状態は続き、体操したり温めたりと色々試してみたが、
なかなか効果は得られなかった。


職場に行っても、集中出来ず、意識が途切れることもあった。
-- こんなことじゃ、プロジェクトは成功できない。
  どうしよう。


焦りと恐怖にRFTをして、気持ちを落ち着けることは出来たが、
不眠症そのものを解消するには至らなかった。

-- 何に、どうすれば、眠れるようになるの??


そんな中で学んだ、“Touch my Voice(心の声に触れる)”は、
そんなヒカルがRFTを進めるためのエネルギーを伝えてくれる。


その夜、ヒカルはベッドに座ると、早速ワークを始めた。

エネルギーに直接触れながら、RFTを始める。
腹部の奥に硬い何かを感じ取った。
それは、鋼鉄のように硬い板のような感覚。

「誰も信じてはいけない」
そんな声が聞こえるようだ。

そして、
「私は幸せになってはいけない」
そんな思いが出てきたとき、
ヒカルは、自分が気づきようもなかった、とても深い意識にたどり着いたことを感じとった。

絶望や無価値観など
ヒカルの感情や感覚は、
奥深いところから湧き上がってくる。

-- わ、これ、すごい深いって分かる!!


RFTは、どんな思いや感情であれ、無くすことでも、消すことでもなく
その役割に気づいて、本来のエネルギーに戻す(融合する)ことで変容を起こすセラピーだ。


そうやって、RFTを進めているうちに、ヒカルの体はほのかに温かくなり、
心地よい疲労感に包まれる。

そのまま、ヒカルはベッドに倒れ込むように眠りにつき、久しぶりに爆睡することが出来た。



翌朝、目が覚めて起き上がると、
体がとてもリラックスしていることに気付いた。


プロジェクトリーダーになった緊張感もかなり緩んでいる。
-- もう大丈夫!出来ることを頑張ろう。
  


ヒカルはエネルギーを触る練習をしてみた。
-- 早くて便利も有難いけど、
  何よりも、困ったときに自分を楽に出来るツールがあることが嬉しい!!



今日は二日目、TMVの上級クラスの日だ。
上級クラスでは、どんなことを知ることが出来るだろう♪


足取りも軽やかに、
ヒカルはアイ子と待ち合わせしている会場に向かって歩き出した。



続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、10/30に更新予定です。



〜RFT講習会のご案内〜

【オンライン】RFT基礎(自己の癒し)コース  ≪募集中≫

開催日程: 2018年11月20日、27日、12月4日、12月11日 全4回 すべて火曜日 
開催時間: 各回とも10時〜12時15分 (約2時間程度 × 全4回に分ける形式です)
開催場所: オンライン(テレビ会議システムzoom) 
      ★オンライン環境がある場所であれば、ご自宅でも受講して頂けます
      ※テレビ会議システムzoomを利用いたします。zoomの使用料は無料です。
講  師:  葵井 美香子
参加費:  48,000円(再受講30,000円)/税込み・テキスト代込み
サイトでのご案内:RFT基礎コース11〜12月オンライン昼クラス募集
参加条件:20歳以上であれば、どなたでもご参加になれます。
お申込みフォーム: RFT基礎コース11〜12月オンライン昼クラス




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 Resistant Freedom TherapyR(レジスタント・フリーダム・セラピー)については、


        レジスタントフリーダム・セラピー・ジャパン
posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 17:36| 【出来るシリーズ】

2018年09月30日

【出来るシリーズ】22.「刷り込みの言葉」

“刷り込みの言葉” というのは、私たちが気づかないうちに記憶にとどめ、
「無意識の行動」の元となっていることの多い、
他者の言葉や言葉のない教え、などです。


それは、一般的なことわざ、訓戒的なものもあれば、
本やテレビなどで聞いた言葉、
家族や友人から言われたような個人的なものまで、
数限りなく、様々あります。


例えば、『一銭を笑うものは一銭に泣く』という言葉によって、
お金を大切に使わなければ、と倹約される方もいるかも知れませんし、

『禍福は糾える縄の如し』という言葉によって、
幸福の後には不幸が来ることを恐れる人もいるかも知れません。


また家族や友人から言われた言葉というのも大きな支配力を持つ場合も多くあります。


しかし、重要なことは、
どれだけ今の自分に支障をきたすなどの影響を及ぼしているとしても、
それらの言葉・記憶が、私たちが自分の人生を創造するうえで、
大切な指標としての役割を担ってきたということです。


それらの殆どは自覚のない記憶でありますが、実はしっかりと体(心)に刻み込まれています。
自覚している意識上の思い(顕在意識)と、無自覚な意識下の思い(潜在意識)とは
まったく異なる思いを持っていることが殆どです。


それが、どれほど言葉の支配を受けていたとしても、
その何一つも、責めることも、否定することも出来ないのが、私たちです。

それによって人間関係が構築できると思ったかも知れません。
それによって誰かからの愛を得られると思ったかも知れません。

すべては生きるための大いなる知恵なのです。


RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)は、
そういった“刷り込み”を自分自身が持つことになった理由を紐解きながら、
それらの支配から自分を自由にして、本来の在り方を取り戻すことが出来ます。


今回は、そんなお話です。
このブログでは、RFTで出来ることを小説風にご紹介しています。
創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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フサ乃は、依然として他者とは目を合わせて話すのが苦手だった。
以前ほど、顔を隠すような警戒したかのような姿勢をとらなくても済むようになってはいたが、
誰かと目を見て話そうとすると、すぐに下を向いてしまうのだった。


これまで無意識に行っていたことだったが、
RFTを知ってから、自分に気づくことが出来るようになってきた。



フサ乃の派遣先の上司は人柄も温厚で、
こういったフサ乃の態度も咎めることなく受け入れてくれていたため、
派遣の仕事を続けることが出来ているのだが、
この反応は自分でも変だと思うようになってきた。

いや、以前から変だと思っていたが、そんな自分をごまかしていたというべきだろう。

-- なぜ、私はこんな態度をとるんだろう?



フサ乃は、とある休日に、一人でイメージしてみた。
上司と、目を見つめて話している自分を…。

下腹部に力が入り、得体のしれない恐怖が湧き上がってくる。

そんな感覚や感情をぼんやりと受け止めていると、
ふと、どこか奥底から
「貧乏が移る」
という声が浮かび上がってきた。


そう、それは父の言葉だ。
小さなフサ乃に向けられた言葉。

「お前の顔って、貧相だな。
やだね、お前といると貧乏が移りそうだな。」

小学校に入学したぐらいだったろうか。
父は、フサ乃にそんな言葉を投げかけた。


-- あっ、これ刷り込みの言葉??

フサ乃は、RFTの要領で、軽くタッピングしながら、
湧いてきた悲しみを受け容れ始めた。

-- こんなことを言われたら、悲しいって感じるのは当然だ…


そして、この言葉を自分に記憶した理由を考えてみた。
-- 嫌われないため…、そうだ、憎まれたり恨まれたりしないため。
  自分の顔を見た人に貧乏が移って、相手も貧乏になったら、私を憎んだり恨んだりするだろう。
  だから、相手に憎まれないため、恨まれないため、
  私はこの言葉を自分に記憶して刻み込んでいたんだ!



普通に考えたら、貧相な顔を見ただけで貧乏が移って、
他者が怒ることなどあるはずないと分かるのだが、
これらの言葉が刷り込まれている潜在意識では、
普通に考えられることとはまったく異なる解釈が起こっていることが殆どだ。



フサ乃の中で小さな興奮が起こる。
-- もしも、この言葉が自分の中から消えてしまったら…??

そう思うと、恐怖に近い感覚を感じる。

-- そうだ、この言葉が消えてしまったら、
  自分が世界に取り残されてしまう。
  世界に取り残されないように、自分がこの世界に存在するための、
  自分の在り方を示す指標だったんだ!!


そして、そんな理由にも、そうやって生きてきた自分にも、受容の言葉をかけていく。
自分を理解すること、自分自身に理解されることの喜びが自然に沸いてくる。
優しさに包まれて、体が温かくなってくるのを感じる。


もう一度振り返って、父の言葉を思い出してみた。

「お前の顔って、貧相だな。
やだね、お前といると貧乏が移りそうだな。」


-- あれ、そういえば私ってお父さん似なんだから、
  これは、お父さんが自分自身に言った言葉だったんじゃないの?
 
父に対して呆れる気持ちや怒りも湧いてくる。
そんな気持ちも感情もさらに受容する。
 

そのうち、この言葉はフサ乃に響かなくなっていた。
-- 私には、もう関係のない言葉だ。


フサ乃は、再び、上司と目を見て話す自分をイメージをしてみた。
目の前に上司がいて…
でも、そんなイメージをしても下腹部にはもう力が入らない。
怖さも湧いてこない。

-- もう大丈夫。

上司と話すときも、それ以外の誰かと話すときも、
きっと目を見て話すことが出来るだろう。
それが自然なこと。そんな感じがする。


-- 自分を支配するものって案外、単純なことだったりするんだ。
  そんな言葉を足がかりに、これまで頑張ったんだ、私…。
  これまでの自分をほめてあげたい…


フサ乃はまた一つ、自分を取り戻したような感動を感じていた。

-- このたった一つの人生を必死に生き抜こうとする私たち。
  戦略と言うと聞こえは悪いかも知れないけど、それが私たちの仕組み。
  すべての人がこうやって精一杯生きている…


フサ乃は人類という壮大な世界観へと思いを馳せた。
そして、心臓に両手を当てて、静かな自分の呼吸を聞きながら、
人類の一員としての、自分という存在に、いつまでも尊さと愛しさを噛みしめていた。


続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、10/15に更新予定です。




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2018年09月15日

【出来るシリーズ】21.「依存症」

今回は、依存症のお話です。
依存症というのは、日常の生活で悪影響を及ぼす状況になっていても、
やめることが出来ず、自分の力では解消できない状態です。


多くの方がご存じのように、
アルコール、煙草、スマホ、ギャンブル、ゲーム、買い物、
恋愛、セックス、仕事、薬物、占い、宗教、スピリチュアル…
軽度から重度に至るまで、多種多様に数えきれないほどあります。


やはり依存症の一番の問題は、
自分も体を壊したり、家族を犠牲にしたり、加害者や被害者となったり、借金を負ったりと、
自分でも自分を責め、止めたいと思っているのに止められないということでしょう。


軽度なら、誰しも体験があるはずなので、想像できると思うのですが、
依存症は、自分で満たせないものを「埋める」行為です。
それは、アルコールにしろ、薬物にしろ、スマホやゲームにしろ、
対象が何であれ、私たちの内側で起こっていることは、同じなのです。


思い当たる方は、
「それ(対象)に思わず手を伸ばす」その瞬間、
「それ(対象)」が自分から無くなる、
「それ(対象)」をすることが出来ない状況、
などを想定し、体に起こってくる“感覚”にとどまってみて下さい。

そこには、自分で持て余してしまう、“感情”や“思い”が秘められています。


RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)は、
ネガティブな感情を、消すことでも、無くすことでもなく、
ただそれを自分に受け入れるだけで、パワフルな癒しを起こす、セラピーツールです。


メカニズムを知り、練習すれば、
どなたでも、自分で自分を癒すことが出来るようになります。



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フサ乃は、相変わらず、占い無しでは過ごせなかった。
文庫サイズの占いの本にカバーをかけていつも持ち歩いていた。


いつからか、もう何年前だったか、
その本がたまたま当たったと思えたことがあってから
手放せなくなってしまった。


仕事以外は、

外出するのも、
誰かと会うのも、
何かを買うのも、

自分の吉日、吉方位を見るのが癖になっている。



そんなある日、うっかり手帳をバッグに入れ忘れて、仕事に出てしまった。

-- うわぁぁぁ、しまったーーー!!

駅に着いて、ふと気づいたとたん、体が緊張で固くなる。
でも、遅刻してしまうから、家まで取りに戻る時間はない。
通勤の電車の中でもそわそわし落ち着かない。


-- どうしよう。
  今日は買い物に行かなくちゃならないのに、
  どの方角へ行けば良いのか分からない!!
  ラッキーアイテムじゃないものを買っちゃったらどうすればいい??


不安は恐怖となって、フサ乃の体を駆け巡る。
今にも叫び出したい気持ちに襲われる。

その時、フサ乃は思い出した。
RFTがあることを…

-- そうだ、RFTしよう!!


通勤電車の中、他の人に分からないように
こっそりと、鎖骨の下のポイントを軽くタッピングしながら、体に意識を向ける。


-- 占いの本が手元に無くて怖い、って思っていい…

そんな言葉を繰り返すと、少し落ち着いてきた。

落ち着いてくると、自分の感情と自分との間に隙間が出来る。
それは…


私=不安・怖さ(感情に振り回されている状態)

  ↓

私=不安を感じていた私(感情に振り回されていた自分に気づいている状態)



…という感じになって、客観的に自分を見られる心境だ。

そうなると、その隙間には余裕が生まれ、新しい思考が入ってくる。


-- なんでそこまで私は占いの本に支配されているんだろうか…??


その日は一日、不安や恐さもありながら、
フサ乃は、自分を見つめて過ごしてみた。


占いの本が無いと何が困って、
何が怖くて、自分の中に何が起こっているのかを
見つめ始めたのだ。



仕事は上司からの指示で行うため、それほど占いは必要ないのだが
買い物になると、不安と怖さが増してきた。

その日は、出勤用のバッグが擦れて、端が破れてきたのに気づいたので、
新しいものを買う必要があった。


新しいものだから、占いの本を見て、
ラッキーカラー、ショップの場所や買う時間を決めるのが、
ここ数年の習わしになっていた。

最初は面白半分で読み始めた占いが
いつの間にか、それ無しではいられなくなった。



フサ乃は、ショッピングモールへ行くと、
バッグを扱う店を色々と見て回った。


-- 何を買えばいいの??


お店も商品もたくさんあり過ぎて分からない。

占いは、こんなとき、フサ乃にひとまずの目標を決めてくれていた。
まるで、「これを買えばいいんだよ」、と言ってくれるように。


フサ乃は、その日、結局、たまたま入ったショップの店員さんに相談し、
いくつか紹介された中から、自分でバッグを選んで買ってきた。


フサ乃はワクワクしている自分に気づいた。
これまで縛られていたモノから解放された自由…


自宅へ帰ると、
フサ乃は、自分の部屋の机の上に置かれたままの、占いの本を見た。


-- もしも、これが私の中から無くなったら…


そんな想定をしてみた。

-- 占いの本がどこにもない。
  手を伸ばしても手に入らない。

  そんな状況だったらどうなっちゃうんだろう?


そのとき、フサ乃の足元が崩れて、真っ暗闇が広がり、
まるで自分が宙に浮いているような恐怖を感じた。

立ったままだったフサ乃は、思わず、椅子の背に摑まった。


-- これだ…、これが私を占いの本にしがみつかせていたんだ…
  
  どんな思いや感情が、私を支配していたのか、
  本当は、どんな声が隠されているのか、知りたい…
  RFTしたい!



フサ乃は、椅子に座ると、目を閉じてタッピングを始めた。

この真っ暗闇の恐怖に受容の声をかけていると、

小さな子供の頃に
大きな雷が轟いたある晩のことが思い出されてきた。

それは、2-3歳ぐらいだろうか、
雷が怖くて、独りで部屋の隅でうずくまっていた。


誰も探しに来てくれない、
誰も助けに来てくれない、
誰も守ってくれる人はいない、
誰も自分を思い出しもしない、
そんな絶望と恐怖…


「この世に生まれてきたことに、何の価値があった?」
どこにもすがれるものがない、無価値感…


小さな自分の声も感情も、そのまま受容していく。

-- ああ、そうだった…そんな思いを抱いていた…

その小さな声の、なんと愛しいこと。
そんな思いをもって、生きてきた、この人生。
頑張ってきた、この日々…。


受容が起こす気持ちの変化は、
ただ感情を変容させるだけでなく、
フサ乃に深い自己愛を目覚めさせる。


雷を恐れてうずくまっていた、小さな自分から
独りで耐える強さを、
本来自分が持っていた勇気を、
そこに見出していた。


そして閉じていた目を開けたとき、
フサ乃は、これまでに感じたことのない、静かな活力を内側に感じた。

-- もう、大丈夫。
  占いがなくても、たとえ失敗したと思っても、

  私は私の人生の責任をとりたい。
  自分で決める勇気が私にはあるから…。


そんな思いが湧いてきた。


翌朝、出勤前に机の上に置いたままの占いの本に視線を落としたが、
フサ乃は、それを手に取ることなく、家を出た。


-- もう、完全に手放してもいいんじゃないかな…
  来週の資源回収に出しちゃおうかな…


清々しい気持ちの中で、そんな自分の声を聞いていた。



続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、9/30に更新予定です。



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日時: 2018年9月20日(木) 13:00〜16:00
場所: 東京都港区
講師: 渡辺 花香里
参加費: 6,000円
内容:イライラ・怒りの仕組みの説明・セルフワークのポイントのおさらいなど
   少人数でじっくりとご説明します。

サイトでのご紹介:あなたが最も長い時間 そして深く付き合っていく人は……
お申込みフォーム: 【東京】RFT復習会お申込みフォーム




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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 18:41| 【出来るシリーズ】

2018年08月30日

【出来るシリーズ】20.「恐怖症」

恐怖症というのは、ある特定のものに対して、非常な恐れを感じる症状を言いますが、
その対象は、多岐に渡ります。


虫恐怖、犬・猫・鳥などの動物恐怖、刃物恐怖、先端恐怖、高所恐怖、飛行機恐怖、失敗恐怖、
対人恐怖、異性恐怖、孤独恐怖、暗闇恐怖、閉所恐怖、広場恐怖、雷恐怖、音恐怖…
などなど並べ挙げたら、枚挙にいとまがありません。


そのほとんどは、過去のトラウマが影響していると言えますが、
過去の恐怖体験が、そのまま対象に関連しているものもあれば、
関連しているとは言い難いケースもあります。

例えば、ハト(鳩)恐怖症だったある女性は、
幼稚園のとき先生から酷い仕打ちを受けたトラウマがあったことが原因でした。
では、なぜハトに結びついたかといえば、
幼稚園のときの(彼女のいた)クラスの名前が、「ハト(鳩)組」だったからです。

鳩組の先生へのトラウマが、ハト(鳩)恐怖に結びついていたという、本当の体験談です。



今回のお話は、一般的に見られる小さなトラウマが関連していたケースです。

RFTというセラピーツールを使った変化の過程を小説風にご紹介しています。


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〈15日・30日更新予定〉


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フサ乃が、最も苦手なのは、虫だ。

どの虫も嫌いで苦手だ。

壁を這っているのを見るだけで、飛ぶごとく離れるし、
例え死骸であっても、近くに寄ることも出来ない。


そんなフサ乃だが、人生には酷なことが起こりうる。


なんと、ある日、いつの間にかフサ乃の部屋に入りこんでいた「一匹のセミ」が、
そのまま死んでしまっていたのだ。


フサ乃の部屋の中で!!!
フサ乃の、部屋の真ん中で!!


部屋に入ったフサ乃は、
叫び声をあげんばかりだった。


セミは、床の上に裏返って動く気配もない。


-- 死骸?? 死んだふり?? …

フサ乃の心臓はバクバクと音を立て、
その音につられて体が大きく振動しているようだ。


フサ乃は、最大限離れて、1.5メートルほどの距離をとってじっと見つめた。
というより、フサ乃の部屋のスペースではそれ以上、離れることが出来ないのだ。


移動するときは、部屋の四隅を通るしかない。
洋服ダンスや本棚を背中で這うように、横歩きした。


「助けて」
そんな声を上げられると良いのだが、

フサ乃の両親も姉も、
「こんなことで大騒ぎするな」と、
きっとフサ乃を責めるだろう。

家の中に居ても、フサ乃は孤立無援状態だった。


わずか10センチにも満たない小さな虫の前で、
フサ乃はまったく無力で、もっと小さな存在になってしまったようだった。


-- ああ、どうしようううう????
  死んでるふりして、本当は生きてて、
  いきなり襲いかかる気か〜〜〜???


泣きたくなるような気持ちで
セミを見ながら、フサ乃はしばらく縮こまっていた。


そして、ハッとした。

フサ乃の体は、さっきから同じ状態のまま硬直している。

-- あれ、このポーズ…??


フサ乃は思い出した。
RFT基礎コースで、「体は記憶の格納庫」と教えてもらったことを。


-- そうだ、こんなときこそRFT!!
  今すぐRFTしよう!!
 
  ※RFT(アール・エフ・ティ)とは“Resistant Freedom Therapyレジスタードマーク”の略で、
   ネガティブな感情や思いへの内なる抵抗を受容することで、
   大きな変容を起こすセラピーテクニックです。



フサ乃は、そのまま立ったまま、自分の取っている姿勢に意識を向けた。
RFT基礎コースで学んだやり方だ。


しばらくその姿勢に留まっていると、
思い出されてきたのは、小さな子供の頃、
親戚の家の台所で、
ふいに、Gが現れたことだった。

「あっ!!」

と思う間もなく、Gは突然、羽をばたつかせ、
フサ乃の方に飛んできた!!


「っぎゃーーーーー」

声なき声がフサ乃の中で固まった。
その後、どうなったのか覚えていない。


-- 嫌だ、あれ、思い出したくない…

思わず、顔をしかめる。


そんな状態だったが、
RFTは、過去の出来事を思い出すことなく、ワークを進めることが可能だ。


まずは、そのときの自分が抱いていたであろう “感情” だけを取り出して、
RFTを進めることにした。


「恐怖」
と思っていたが、実際は
「無力感」
だった。

-- え、恐怖じゃないの…?!
フサ乃は少し驚きながら、“無力感”に向き合った。


無力感の声を聞いてみた。
「誰も私に気づかない…」


-- ああ、そうだ、誰も私に気づかない
  私はどこに居ても、こんな恐ろしい目に遭う瞬間でも、
  誰にも気づいてもらえない…
  気づいてもらえる価値もない…
  そのことが私の苦しみの根っこだった

  気づいてもらえる価値のない私は、
  どんな状況でも一人ぽっちで耐えるしかない…


しかし、フサ乃はその無力感の中に、
「一人で耐える強さ、潔さ」を見出した。

すると、その無力感は、まるで神秘な青い光を放つように輝き出した。


-- なんというパラドックス…!!
  

そこから、過去の自分を見つめることが出来るようになり、
さらに、別の感情や思いに、RFTを進めた。


すると、もうGに襲い掛かられる恐れよりも、
対抗できる知恵があるような、根拠のない強さを感じる。

過去のフサ乃は、もう負けてなんてない。
青く輝く光が、小さなフサ乃を守ってくれるような気さえする。


自分よりも大きく見えたGが、小さく消えて行く。
過去のフサ乃が力を取り戻したところで、
ゆっくりと深呼吸を重ねるとRFTを終わりにした。



目を開けると、部屋の真ん中に、セミの死骸がある。

見たところで、さっきまでの怖さは感じられない。
何とも言えない大丈夫感を、フサ乃は感じていた。


ちょっとドキドキはしたが、
ティッシュペーパーを一枚掴むと

セミの死骸の上にかぶせて
そのまま手に取った。
もう体は反応しない。
やっぱり大丈夫だ。


階下へ降りて、庭に出ると、
セミを土の中に埋めた。

「自然に還って、また戻っておいで」
そんな言葉をかけたくなる。



-- 恐れを抜けた後に蘇った、内なる強さ
  それは、虫にだけじゃない。
  
  私の存在そのものが弱くて小さく思えてたから、
  相手を大きく見せてしまっただけだった。

  もう、弱くて小さい自分は卒業しよう。
  もっともっと取り戻したい
  私の中の、本当の私を…
  RFTと共に…

  
空を見上げると、シュークリームのような真っ白い雲が浮かんでいる。
その中に明るい光が輝いていた。


続く…


※セラピーには個人差があります。
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次回は、9/15に更新予定です。



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日時: 2018年10月13日(土)〜14日(日)  10:00〜16:30(2日間とも)
場所: 東京都内
講師: 渡辺 花香里
参加費: 48,000円(再受講30,000円)/税込み・テキスト代込み
サイトでのご紹介:RFT基礎コース(レジスタントフリーダムセラピー基礎コース)のご案内
お申込みフォーム: RFT基礎コースお申込みフォーム




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日程: 2018年10月17日、24日、31日 全3回 すべて水曜日   
時間: 各回とも10時〜13時 (3時間程度 × 全3回に分ける形式です)
場所: オンラインテレビ会議システム zoom
講師: 葵井 美香子
参加費: 48,000円(再受講30,000円)/税込み・テキスト代込み
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【東京】RFT基礎コース受講生向け復習会≪募集中≫
日時: 2018年9月20日(木) 13:00〜16:00
場所: 東京都港区
講師: 渡辺 花香里
参加費: 6,000円
内容:イライラ・怒りの仕組みの説明・セルフワークのポイントのおさらいなど
   少人数でじっくりとご説明します。

サイトでのご紹介:RFTのセルフワークうまくできてますか?
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手の感触を使って、心の問題や、身体症状など、RFTの入り口(問題の原因)を探すツールで、
どなたでも簡単に出来るようになります。RFTと組み合わせて使います。
自己ワークも進み、癒しの可能性が広がるでしょう。
RFT受講生はどなたでも参加できます。
ご案内までしばらくお待ちくださいませ。



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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 14:27| 【出来るシリーズ】

2018年08月15日

【出来るシリーズ】19.「人が怖い」

RFTの動画が出来ました!(1分程度です)
ぜひ、音声メッセージも聞きながらご覧くださいね♪

    




それでは、今回もRFTで出来ることを小説風にご紹介します。

創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・


フサ乃は、なんだか楽しくなってきた。
相変わらず、人と顔を合わせないし、
相変わらず、語尾まではっきり言えないし、
相変わらず、占いの本も手放せないし、
相変わらず、自分の世界に閉じこもっているけれど、


それでも、表現できない、ワクワクするような思いが湧き上がってくる。


それは、これまでまったく知ることもなかったセラピーツール、
RFT(アールエフティ)によって、
自分が変われる可能性が見えてきたからだ。

特に、がんじがらめに縛られていた思いや感情から自由を得たときの体感の変化は大きい。


-- 癒すとか癒されるとか、よく言うけど、
  セラピーの癒しの威力がこれほどとは思いもしなかった…


ほとんどの人が知らないだろう。
心理セラピー(RFTはエネルギー心理学のセラピー)が、
感情(心)の反応を変えてしまうだけでなく、
心と体のつながりを示しつつ、潜在意識から変容を起こせることを…


フサ乃は、待ち遠しい気持ちで3回目の基礎コースの日を待った。


オンライン開催の夜クラスは18時から始まる。
仕事から大急ぎで帰ると、いつものように自分の部屋に鍵をかけて引きこもる。
フサ乃の家は両親が共働きで、姉も仕事で帰りが遅い。

皆が帰ってくるまでのこの時間は、誰にも邪魔されることのないフサ乃の安心・安全な時間だ。



今夜もオンラインでつながると、
講師の葵井美香子が画面の向こうで優しく声をかけてくれる。


またしても、フサ乃はセラピストになったら…、という空想の世界に飛び立ってしまう。
キラキラ輝いて、みんなから注目される自分になれる…。


映画やドラマを観れば、女優になりたいと思い、
病院に行けば、看護師になってナイチンゲールの自分を夢見る…

憧れメガネを通して、フサ乃はいつも誰かを追い求め続けてきた。


しかし結局、フサ乃が空想の世界で追い求めるのは、
「みんなから注目され、賞賛され、愛される私」
であって、
本当にしたいことが何なのか、という情熱はスルーされている。


フサ乃が心の声(情熱)に出会うのは、もう少し先になりそうだ。



さて、3回目の基礎コースは、
「体の感覚」の説明と、それをとらえたときのRFTの進め方を教わった。


デモセッションを見ながら、
それまで体の感覚に意識を向けたことのなかったフサ乃は、
自分も、“体の感覚” を感じていることに初めて気がついた。



-- そういえば、重だるい感じがみぞおちにある!


それは、重くてがっちりと硬くて、
ねずみ色の四角い感覚。


この感覚は慣れ親しんだもので、いつもここにあったのに、
これまで気づきもしなかった。


フサ乃はこれをテーマにRFTを練習することにした。
ペアを組んだ相手にそう告げて、

まずは、この四角いねずみ色の感覚に声をかけるところから
RFTをスタートした。


「ずっとここにいたんだね、今気づいたよ…」

そんな風に声をかけただけなのに、
その感覚から、気づいてもらえた喜びが伝わってくる。


なんだか、フサ乃も嬉しくなった
すると、がっちりと硬かったのが、ちょっと緩んだ感じがした。


-- 自分に受け入れられたときの、優しいこの感じ好き…


そして、そこにある「思い」「感情」もそのまま受容していく。

「1人で頑張らなきゃいけない」・孤独感
「誰も助けてくれない」「信用できない」・悲しみ


-- これ、いつも人が怖いって思ってるのと繋がってるのかな??
  
ふと、そんな感じがした。

その思いや感情を受け容れながら
フサ乃はこれまで気づかなかった自分の思いに意識を向け始めた。


-- 自分の気づかない潜在意識で、
  誰も助けてくれない、とか、信用できないって思ってたら、
  人が苦手なのは当然だ…
  だから、人の顔を見るのが怖かったのかも?


受容が起こると同時に、
ねずみ色の四角い感覚も
白色の丸い形になって、大きさも小さく変化していった。



そうしているうちに、さらに
「幻滅される」恐怖
が湧き上がってきて、ハッとした。


-- ああっ!! これ??
  
人が怖いとか、苦手とか、ずっと関りを避けてきたけど、
本当は、こんなダメで価値のない自分を知られて
「幻滅される」のが、怖かった…


-- 怖かったのは、人じゃない。
  自分のダメさ加減を知られて幻滅されることだった!


その思いが見つかったとき、スーッと一筋の涙が零れ落ちた。



「幻滅される」怖さの奥には無力感も感じた。

しかし、その無力感も、実は、フサ乃が自分を守るために
大切に秘めていた、“気高さ” という本質があったことに気づいた。


深呼吸をしながら、この“気高さ” という本質を、
自分の中に取り戻すように開いていく…

すると、温かい涙が頬をつたう。


-- こんなにこんなに内側には素晴らしさを持っていた。
   ぜんぜん知らなかった…
   これまで頑張ってきた私、ありがとう!!



そんな気持ちが自然にわいてきた。
何とも言えない力が湧いてくるように感じる。


自分の思いが深く深く腑に落ちたとき、
そこには変容が起こり、


白い丸い形になっていた、ねずみ色の四角い感覚は、
まるでフサ乃と融合したかのように、優しく広がっていった。


嬉しくて、ペアの相手にシェアすると、
一緒に喜んでくれて、また嬉しくなった。



-- ああ体が軽いっ!!すうっとして気持ちいい〜!



あっという間の、3回のRFTオンライン基礎コース。
最後には勇気を出して、みんなの前で今日の体験をシェアしてみた。
その時のフサ乃は、もう俯いてはいなかった。

講師の葵井や、参加者とも喜びを分かち合い、

さらにステップクラスという、RFTの練習会にも参加表明して、
終わりを迎えた。




翌日、フサ乃は出勤して、上司に仕事の指示を仰いだとき、
まったく自分でも気づかなかったが、
上司の顔を見ながら、話を聞いていた。


いつも俯いているだけだったフサ乃に、
上司は優しく笑いかけた。

「おや、一文字さんと目が合った。嬉しいねえ。」


フサ乃は顔を赤らめると、慌てて俯いた。

上司のふふっという笑い声が耳に届く。



フサ乃も俯いたまま微笑んでいた。
-- 前髪、切ってもいいかな…





そして思う。

-- 例え、あの1回のRFTが、私にとって小さな変化だとしても、
  埋もれていた思いに気付いて、
  ダメだと思っていたネガティブな感情に意味や宝物を見出して、
  何一つ、無駄なものも、ダメなものも、私たちの内側には無いことを知ることが出来た。
  
  それだけでも、これまでの自分が覆るほどの新鮮な喜びだ。

  自分で自分を癒せるセラピーRFT…、
  それは、私の真実と出会う、自分への贈り物の時間かもしれないきらきら


   
フサ乃は顔を上げると、上司の指示を思い出し、今日の仕事をスタートさせたのだった。





続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。



・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・



次回は、8/30に更新予定です。



〜RFT講習会のご案内〜

【東京】RFT基礎(自己の癒し)コース  ≪募集中≫
日時: 2018年10月13日(土)〜14日(日)  10:00〜16:30(2日間とも)
場所: 東京都内
講師: 渡辺 花香里
参加費: 48,000円(再受講30,000円)/税込み・テキスト代込み
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どなたでも簡単に出来るようになります。RFTと組み合わせて使います。
自己ワークも進み、癒しの可能性が広がるでしょう。
RFT受講生はどなたでも参加できます。
ご案内までしばらくお待ちくださいませ。



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2018年07月30日

【出来るシリーズ】18.「身体表現性障害」

身体表現性障害(身体症状症)という、ストレスが体の症状となって表れる病気があります。
しかし、この病気は、ご本人には明らかに症状があるのに、検査をしても悪いところが見つかりません。
 

この障害のタイプの中に、
頭痛や胸の痛み・硬直・吐き気などのような、
ストレスが身体の症状に転換されてしまう 「転換性障害」があります。


RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)のセッション1回で、
この「転換性障害」で、車いす・歩行器・杖の生活だった方が、
歩くことはもちろん、走ることが出来るようになった、という報告もあります。


ストレスが身体の症状に転換される…
よく、「ストレスが溜まる」といいますが、いったい何が溜まっているというのでしょう。

実は、あまり知られていないことですが、そこには、「思い」「感情」が隠されているのです。

RFT(アール・エフ・ティー)は、感情をほどき、身体と心を緩めるのに、
とても大きな可能性を秘めた、セラピーツールです。


RFTが出来ることを小説風にご紹介しています。

創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・


RFTオンライン基礎コースは、3時間程度を3回にわけて開催している。
自宅で参加できるため、遠方に住んでいても、
何かしら外出困難な状況があっても、とても便利である。


さて、フサ乃は、RFT基礎コース1回目を受けて、
自分の中の矛盾した思いに気付いたものの、
それで何かが大きく変わるということはなかった。


ただ、自然と力が抜けて、見返してやりたいという気持ちは、ずいぶん薄れていた。

自分が気づかなかった思いを知ることが出来た。
その安心感が、フサ乃の毎日にどれだけ大きな意味をもつことだろう。


私たちの心は、そんなに単純ではない。
幾重にも複雑に絡み合った思いや感情は、
一つ、一つ、丁寧に紐解いていくことが大切だ。


そして、そのプロセスの中で、
自分という存在、潜在意識の叡智への気づきを積み重ねながら、
自分自身との関係を取り戻して行く。
心の旅は、そんな風に繋がっていく。



そんな中で、基礎コース2回目の日がやってきた。
またしても、葵井美香子の明るい笑顔を画面の向こうに見た。


“憧れメガネ” を通して見た「心理セラピスト」は、
これまでに会ったことのない、キラキラした職業のように思えた。



さて、今回は、過去の出来事などに、RFTをする方法を練習するため、
葵井が参加者に、RFTのデモセッションを行い、それを皆で見て参考にする。


デモセッションを受けた参加者は、涙をこぼし、
フサ乃たち、他の参加者にも感動が伝わってくる。


-- 私もセラピストになったら…
フサ乃の空想は膨らみ、自分がセラピストになった世界を旅していた。


…そのため、葵井の説明を聞き逃してしまっていた。
「では、今からワークしてみましょう」


気づくとワークタイムになっている。
-- はて、何をワークするんだろう?
   嫌だったことを思い出せば良いのかな。


本来、RFTのセミナーでは、セラピーを学ぶことを目的としており、
練習のため、トラウマ的なな大きなものはテーマに出さないよう説明しているのだが、


空想の世界に浸っていたフサ乃は、
そんな説明をまったく聞いておらず、

思い出すのもつらい、
小学校4年生のときのことをテーマにした。



フサ乃は、小さい頃から、よくいじめにあっていた。

あるとき、アレルギー体質のため
給食に出された合わない食事を、吐いてしまったことがある。
それ以来、「げろ」とか「汚物」とか呼ばれた。


友だちは多い方ではなかった。

ある日、仲良しだと思っていた級友の女子が、
他の子と一緒に、フサ乃の教科書に醜い顔のイラストを落書きして、
「ブサ乃だー!」
と笑ったとき、

裏切られた屈辱で身体が凍り付き、
子供ながらに、人生が終わった、と思った。
この世に誰も信頼できる人なんていない。


そんな出来事を、ペアを組んだ相手に簡単に説明した。
オンラインでは、ヘッドセットをしたおかげで、
ぼそぼそ小さな声もマイクを通して聞きとってくれるし、
伏し目がちでいても、画像のせいと思われるのか問われることはなかった。
フサ乃には、参加しやすかった。


タッピングをしながら、
そのときの様子を思い出しながらシェアする。

フサ乃から言い知れぬ感情が沸き上がる。


今が今まで忘れようとしていた、過去の日が甦る。
怒りが身体を支配する。


そのとき、フサ乃は初めて気づいた。
怒りが身体を支配する、“その瞬間”の感覚に。


甦ったのは、過去の日の記憶ではなく、
身体を支配する怒りである。


-- これ!!

知ってる、この怒り。
ずっと、私の中に眠っていた。
いや、本当は、暴れていた。

まるで怒りに燃えた少女が、胸の辺りで大暴れしているようだ。


そのとき、葵井がフォローに入った。
フサ乃のペアになった参加者が、状況を葵井に説明してくれた。


過去の出来事というよりも、
この少女こそが、RFTを待っていたようだった。


葵井が質問する。
「この女の子は、フサ乃さんにとって、どんな存在だと思いますか?」


-- どんな存在…??

フサ乃はハッと気づいた。
「表現できない私の怒りを、私に代わって怒っている、
本当の私… 私の…真実の声…」


「私は、人形じゃない!」
ぶわっと涙がこぼれ出た。


ずっとずっと我慢してきた、この思い。
抑え込んで吐き出すことも出来ず、吐き出す方法も分からなくて、
ずっとずっと、この子が代わりに怒っていた…


しばらく涙が止まらなかった。
嗚咽しながら、

「ごめん」なのか「ありがとう」なのか、
何かがとても腑に落ちて、
言葉にならない思いが、フサ乃に溢れる。

そのとき、フサ乃の腰から左足に向かって、温かい何かがスーッと流れたように感じた。


女の子は、フサ乃が気づいたことで、もう役目を終えたのか、
「もう、大丈夫」
そんな言葉を残して、消えたような気がした。



小学生の頃のイメージに戻っても、
それから先は、淡々と進めることが出来た。


怒りや憎悪、無力感や絶望感を見出していく。
「私はこの世に不要…」
「存在している意味がない…」
そんな思いが浮かび上がり、自分でも驚いてしまう。

受容の声をかけるたび、温かい感じが、フサ乃の中に広がった。


やがて、フサ乃を笑った同級生の女子が、
周囲におもねる、可哀想な人に思えてきた。

彼女自身、心の弱さから、こんな風にするしかなかったのかも知れない…
そんな気がして、もう怒りや憎悪の対象ではなくなっていた。


真実は分からないし、過去の出来事が変わったわけではないが、
過去の記憶は、リアル感のない、遠い一枚の絵のようで、
その記憶につらさを感じることは、もう無いように思えた。


涙がたくさんこぼれたからか、ぼーっとしているうちに、
2回目のRFT基礎コースが終わった。



さあと、立ち上がった時、フサ乃は足の軽さに
思わず、「えっ??」 と声を上げた。


左足が、動く。
ずっと引きずっていた左足の重さが、無い。


左足だけで、トントンと軽くジャンプしてみた。
今までだったら、力が入らず倒れてしまったかもしれない。


-- わわ。こりゃ魔法だ…


フサ乃は、何度も何度も飛び跳ねて確かめながら、
これまでの日々や、心に溢れる思いを味わっていた。



続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・..。.: *☆* :.。. .・



次回は、8/15に更新予定です。



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