ウツ症・うつ状態になる方のお話をお聞きすると、大きく分けて二通りのケースが考えられます。
@元々内向的・呼吸が浅いなど活動的ではない方が、無理な我慢を続けることやショックなことが起こったケース。
A元々は活動的だが、とてもショックなことが起こったり、強い我慢を強いられることが重なったケース。
いずれも、我慢を強いられたり、ショックなことが起こったりした時というのは、
大きな感情を抑え込んで、体が重だるくなり、思考や行動が抑制されてしまうのですが、
特に@の方は、ウツになりやすいと推測され、アプローチも難しい状態と思います。
そこで、現在、RFTジャパンでは、RFT(アールエフティ)というタッピング心理セラピーのため、
Touch my Voice(心の声に触れる)というエネルギーワークを取り入れて、
より負担の少ない進め方をご提案しています。
今回はそんなお話です。
RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)で出来ることを小説風にご紹介しています。
創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪
〈15日・30日更新予定〉
【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆
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ヒカルは、職場の同僚男性のシンジが、
会社を休みがちになったことが気になっていた。
入社以来、仕事の夢を語り合い、悩みを相談し合い、
ともに成長してきた親友だ。
しかし、このところ彼は思いつめた表情で悩んでいるようで、
話しかけても空返事で、いつしか会社を休むようになってしまった。
ヒカルは、休日に彼のアパートの部屋を尋ねることにした。
ドアを開けて顔を出したシンジは、
髪はぼさぼさ、無精ひげで、硬い表情に虚ろな目をして立っていた。
薄暗い部屋の中もどんよりしている。
これまでにも何度も訪れては飲み明かした仲だ。
ヒカルはさっさと部屋に入ると、窓を開けて空気を入れ替えた。
「何があった?話してよ」
ヒカルが言うと、シンジはぽつりぽつりと話し始めた。
「オレ、M先輩からいじめにあってさ…。
仕事増やされて…。
毎日ダメ出し続いて…。
仕事の変更内容も教えてもらえなくて…。
完成してから、それ違うと言われて、真夜中までやり直したり…。
証拠もないし、いじめじゃないと言われたらそれまでだけど…。
M先輩には世話になって来たからオレ…。
もう仕事もどうでも良くなって…。」
ヒカルは、一通り話を聞いた。
「そっか、つらかったね…。」
そして、ふと思った。
-- こんな時こそ、RFTじゃないの?
私、RFT出来るかも??
「あのさ、タッピングセラピーしてみない?」
思い切って話しかける。
「RFTっていう、タッピング心理セラピーがあるんだけどね。
こうやって…、東洋医学でいうツボを軽くタッピングしながら、
気持ちを吐き出して受容して行くと、ちょっと気分が軽くなってくるの」
シンジは、怪訝な顔つきをしたものの、
黙ってヒカルに従うことにした。
言われた通り、鎖骨の下を軽くタッピングしながら、深呼吸を繰り返す。
ヒカル「“先輩からいじめに遭った”と思ったときは、腹が立つとか悔しい感じ?」
シンジ「そうだな、信頼してきただけに、裏切られたみたいで憎らしい…いや、憎悪かな。」
ヒカル「信頼してきた先輩に、裏切られたと思って憎悪を感じてた…。
信頼してきたのに裏切られたと思ったら、憎悪を感じるのは当たり前だから、
憎悪を感じていい。」
シンジ「………」
ゆっくり深呼吸を入れる。
ヒカル「どう?」
シンジ「…うん。そうだよな、憎悪を感じるのは当たり前だよな。
そう思ったら、もう憎悪を感じなくなって、ちょっとだけどスッとした気がする…」
ヒカルは、このまま、Touch my Voiceも進められる気がした。
ヒカル「あのさ、負担が少なくて時間も短く済むやり方があるんだけど、やってみない?」
シンジ「うん。やってみたい。どうしたら良いのか分からなくて困ってたから…」
ヒカル「じゃあ、シンジの体のエネルギーに触れてみても良い?」
シンジ「??…別にいいけど?」
ヒカル「私、こういうの勉強してるの、今。
考案した講師が超オタクで、あれこれやった末に、これが一番楽でお勧めだって言ってて、
私も最初は大丈夫かな〜?と思ったけど、慣れると結構早くて効果も高くてね。
じゃあ、ウツのエネルギーを探ってみるね」
そういうと、ヒカルは、Touch my Voiceの手法で、
シンジのエネルギーに触れてみた。
シンジ「わ、ナニ?触られてるの分かる!」
何か体に感じるものがある。
ヒカル「背中辺り?重いの分かる?」
シンジ「うん、なんか真っ黒の鉄板みたいな、でも中はドロドロみたいな…」
ヒカル「それが、ウツに関するエネルギーでね、重いし硬いから、
体も重くて、仕事とかやる気がなくなってしまうの。
これ、少しずつ流し出して行こうよ!」
シンジ「うん。可能性があるなら、何でもやってくれ。
このままだと、オレ引きこもりそうで怖かった…。」
ヒカルは、Ryurin(流輪波;りゅうりんは)という手法を使うことにした。
直接ドロドロの鉄板みたいな感覚にアプローチするよりも、
負担少なく、時間も早く済むからだ。
シンジは、またヒカルがエネルギーに触れたものを
色や形で表現し、そのままRFTを受けた。
「これ以上は無理だ、怒り」
「どうにも方法がない、あきらめ」
「誰にも分ったもらえない、絶望感」
様々な思いや感情を「そう思って良い…」と受容し、
時には、その感情の役割・メリットも考える。
ヒカルの声がけのリードに従いながら、
シンジは、気持ちが軽くなっていくのを感じていた。
RFTが終わると、シンジは、自分の体から何かが抜けていくのを感じた。
ヒカルは、最後の締めをおこなうと、
シンジは、自分の中から「行動力」が湧いてくるのを感じていた。
シンジ「体が軽くなった気がするよ。
お前、すごいな。こんなこと勉強してたのか?」
ヒカル「持つべきものは、良いダチ、でしょ??
今夜にはもっと流れ出て、もうちょっと軽くなると思う。
もう数回やった方が良いから、続きしにまた来るね!」
シンジはヒカルが帰るとき、硬い表情が緩んだように少しだけ微笑んだ。
夜になると、シンジからメッセージが届いた。
《体軽くなった。週明けは仕事行けそう。続き頼む》
-- セラピーで楽になっていくの、見てるとこちらまで嬉しくなる。
セラピストになりたい人が多いのも分かる。
シンジ、待ってろよ〜♪
ヒカルは嬉しくなって、すぐに返信した。
《RFTサイコー!続き任せな!》
続く…
※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。
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次回は、7/15に更新予定です。
◎TMV系セミナーのご案内◎
※Touch my Voice(心の声に触れる)連続2日間セミナーはRFT受講者向けセミナーです。
日にち:2019年8月7日(水)、8日(木)
時 間:10時〜16時30分
(プラクティショナークラスに不参加の方は、2日目は午後2時頃まで)
場 所:名古屋市熱田区
参加費:TMV基礎18,000円+流輪波/天咲波クラス14,000円
プラクティショナークラス6,000円
お申込み方法:RFT基礎コース受講日と講師をご記入のうえRFTジャパンまでお問い合わせください。
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