2019年04月30日

【出来るシリーズ】36.「どうしても手放せない」


築いたものを手放すことは、時に大きな勇気を必要とします。
安心な居場所、安定した生活。
地位や名誉、絆や縁。
失うと思ったときに湧いてくるのはどんな思いでしょう?


今回はそんなお話です。

RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)で出来ることを小説風にご紹介しています。
創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈15日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆


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ヒカルは、任されていたプロジェクトを終えた。
取引先の評価も上々で、
上司からは「また仕事を任せる」と言ってもらえた。
ヒカル自身、頑張って乗り越えた分、達成感もあったし満足もしていた。

でも、心のどこかで、隙間風が吹くようなこの感じは何だろう。


そんな頃、時間の余裕もあって、
RFTのプラクティショナーコースを受講した。


ヒカルが受講したのは、セラピストになるためというより、
もし誰かに必要な折にセラピーが出来るようになれば、と思うのと、
自己ワークの参考になるかも、という気持ちからだった。


セミナーでは、RFTの構成や、セッションの練習などを通して、
心の内側に向き合っていく。
今までスルーしていた自分の声、気持ちを改めて受け止める。

-- 生まれてから今まで、声に出せない言葉をどれだけ心の中で発してきて、
  それをどれだけ自分で受け止めてこられたろう。
  自分がそんな声を持っていたことすら気づかなかったし
  向き合い方も知らなかった…

  こうやって自分を知る時間は奇跡かも知れない…


セッションの練習では、
講師の佐藤が行き詰ったところをフォローしてくれる。

ヒカルがセラピスト役をやった時
クライアント役の男性が、涙をこぼした。

-- 純粋な涙ってキレイ。

そして相手の中に受容が起こって、エネルギーが動いた瞬間の
言葉にならない感動がヒカルを包み込んだ。
ヒカルの心から何かが弾ける。

-- 嬉しい!!楽しい!!


この湧き上がるような喜びの余韻はヒカルを揺さぶった。
-- セラピストになりたい!!
  私でもなれるのかな?

ヒカルは、講師の佐藤がオンラインで行っているセッション練習会にも参加した。

佐藤に尋ねると、
「私も何年か前まで事務職しかやったことなくて、
 まさかセラピストや講師になるとは思いもしなかったんですよ〜。
 やりたい!というパッションがあるなら、誰でもセラピストになれますよ。
 でも自己ワークやセッション練習は十分に行ってくださいね。」


それを聞いて、どんどんセラピストをしたいという気持ちが募る。

ヒカルの会社は副業を認めているので、
休日だけセラピストをすることだって可能と言えば可能だ。


でも、今のようなプロジェクトリーダーを任されていたら
休日勤務もあるし、休めたとしても自分の休養だけでいっぱいになる。
セラピストを副業にするならリーダー職を辞さなくてはならない。

例え小さなプロジェクトでも、認められた誇りは大きな財産だ。
なんだかとてつもなく大切なものを失う恐怖を感じる。

-- せっかく、ここまで来たのに…
  社内の皆には、私の仕事が評価されず落とされたと思われるかも知れないし、
  こちらから辞退したと聞いたら自信がない人と思われるかも知れない。
  そんな簡単に辞められない…

職場の人たちの呆れたような蔑むような顔が浮かぶ。
気持ちは揺さぶられたまま、前にも後ろにも進めない。
湧き上がる恐怖の理由も分からない。

-- でも、もしセラピストが楽しくなっちゃって
  仕事を辞めたいと思っちゃったらどうしよう?
  それに私のセッションを受けたい人なんているのかな…
  誰も来てくれなくて、そしたら貧乏になって… 家賃も払えなくなって…


ヒカルの思考ストーリーは暴走する。
ストーリーの先に、野宿生活する自分のイメージまで見えてくる。
でも、それが思考のストーリーとは思えず、まるで真実のように生々しく感じる。

-- ああ、ダメダメ!怖い、怖い!
  そんなの怖くてダメダメ!
  セラピストなんてならない方が良いに決まってる!
  やっぱり辞めておこう。

体の力まで抜けてしまうような、
ぐるぐるストーリーにひとしきり巻き込まれたあとで、
ヒカルは、ふと冷静になった。

-- そうだ、RFTしよう!


ヒカルはエネルギーワークでセラピーの入り口を探す手法の
“流輪波(※)”をやってみることにした。

(※流輪波(りゅうりんは)は、体に溜まったネガティブな感情を流し出す手法です)



やり方はいたって簡単、
「この思いを解消するエネルギーの入り口」
を手のなかで受け止めて、RFTを進めるだけだ。
思うと同時に一瞬で探し出すことが出来る。


ヒカルは手のなかで、感情を感じ取る。
「私には力がない。生き残っていけるはずない」
絶望感や無価値感も受容していく。


RFTは、ネガティブな感情を消す・無くすという向き合い方ではなく、
すべて受け容れながら、そこから本質の素晴らしい力を見出して、
自分と融合していくという向き合い方だ。


ヒカルはRFTをすると、
愛する人に大切に扱ってもらえたような、
心が満たされた感じを得ることが出来る。


流輪波を終えると、体からスーッと何かが抜けていく
心地よさとともに、力強さを感じた。


そして、しばらく経ってから、ヒカルは改めて
リーダー職を辞することや
セラピストをすることについて思い浮かべてみた。

その時、うっすらながら、ずっと感じていた思いをつかむことが出来た。
-- 私、本当はリーダー職を望んでいなかった気がする。
  認められたことは嬉しかったけど、  
  いつもの補佐の仕事の方が、私には合ってると思ってた…

それは、純粋に向き合った、ヒカルの自然な気持ちだった。
-- それなのに、自分の名誉のためにしがみつこうとしてたのかも…


ヒカルから、先ほどのような生々しい恐怖は薄らいで、
誰に何かを言われるとか、認められた誇りとか、
そういったものは自分には関係のないどうでもよい事のように思われた。
職場の人たちの顔も、もう思い浮かばない。


-- リーダー職は断って、元の補佐に戻ろう。
  うん、やっぱりRFTのセラピストもやってみたいな。
  先のことなんて分からないから、
  それがセラピストであっても別のことでも
  楽しいと思えて、やりたいことをやってみれば良いだけ。
  
  今は、今のこの気持ちを大切にして踏み出してみよう。


ヒカルはアイ子にメッセージして、RFTの練習相手に誘った。
  

まずは小さな一歩から。
人類にとって小さな一歩でも、
ヒカルにとっては大きな大きな一歩なのだ。


続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、5/15に更新予定です。




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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 16:10| 【出来るシリーズ】