2018年03月30日

【出来るシリーズ】8.「幸せそうな人たちが妬ましい」

いつも思い出すネガティブな記憶は、
知らないところで、人生を大きく支配しているのかも知れません。


フラッシュバックのように、まるでいつまでも体験し続けているような鮮明な記憶。
または折に触れて掠める遠い記憶。


とうの昔のことだと思っていても、
本当は、まさに今、自分に起こっているのと同じこと。

今回は、そんなお話です。


RFT(レジスタント・フリーダム・セラピー)で出来ることを、小説風にご紹介しています。
あなたの心を支配するネガティブな記憶に向き合うとき、RFTは必ずあなたの力になるでしょう。


創作物語であり講師以外は実在しません。
楽しみながらご一読くださいませ♪


〈10日・20日・30日更新予定〉


【出来るシリーズ】 タイトル一覧も、ぜひご活用ください☆



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ある休日のお昼頃、
ヒカルは本屋に行くために、
通り抜けしようと公園に足を踏み入れた。

歩き始めてすぐに、周囲を見渡して、

-- しまった!
思わず舌打ちした。


休日の公園には入らないようにしていたのに、
ついうっかり入ってしまった。


公園には、家族連れが多い。
母親、子供、父親、祖父母、、、


“ 家族 ”


集まってお弁当を並べたり、遊んだり、
幸せそうな光景が広がっている。

みんな幸せそうだ。


ヒカルはこんな光景を目にするたびに
いたたまれない気持ちになる。


ヒカルが手に出来なかったものを、
この人たちは易々と手にしている。


まるで世界に一人ぽっちでいるみたいで泣きたくなる。

-- これが私の人生なんだ。
顔をしかめてため息をつく。


こんなとき、ヒカルには、いつも思い出す記憶がある。


まだヒカルが保育園のとき、
夜、父と母が襖の向こうで言い争っていた。


離婚したら、どちらがヒカルを引き取るのか、
おまえが。
そっちが。
そんな風にお互いに押し付けあっていた。


襖の影に膝を抱えて座っている小さなヒカル。


この記憶は、いつもどこにいても、
黒い影のように、ヒカルについて回る。
思い出すたび、息苦しくて逃げ出したくなる。


こんなにも愛されない自分、
こんなにも必要とされない自分、
生きている意味はどこにあるというのだろう。




幸せそうな人たちが妬ましい。
-- みんな、みんな不幸になればいい!!
  みんな不幸になれ!!


そして、そんな自分が呪わしい。
-- きっと、他の人はこんな思いを持ったりしないだろう。


みんなは、人の幸福を純粋に喜び、
誰かの過ちも寛容に許し、
美しい心で過ごしているように思える。


こんな心が汚いのは、自分だけ。


-- 私は恐ろしい魔物。
   幸せになんてなれるはずない。


一気に気持ちが滅入ってしまう。
それも、いつものこと。


このまま、広い公園を通り抜けるのか?
それとも引き返して遠回りするのか?


そのとき、
一瞬、閃きが走った。


-- RFTがある!
  なんで気づかなかったんだろう。



-- そうだ、RFTしよう!

ヒカルは踵を返すと、アパートに戻った。
部屋に入るなり、靴もバッグもその辺に投げ捨てて、
ベッドにもたれると、RFTを始めた。


-- 自分を助け出せるかも!


襖の影に膝を抱えて座っている小さなヒカルは、
絶望感いっぱいで、記憶の中にいた。


-- ずっと苦しかったね。
  やっと迎えに来てあげられた。

ヒカルは涙が止まらない。


絶望感、無力感、惨めさ、怒り、深い深い悲しみ。


3歳くらいの、こんな小さな体に、
どれほどの感情を抑え込んだことだろう。


「誰にも愛されない。
 誰にも必要とされない。
 生まれて来なければ良かった。
 私なんて消えて無くなってしまえ!!」


この声を聞いて欲しかった。
助けて欲しかった。

本当は誰よりも誰よりも、自分自身に
受け止めて、分かち合って欲しかった。


やがて、思いや感情を紐解いていくうち、
膝を抱えていた小さなヒカルは
逞しく生きる強さを取り戻していった。


なぜだか、小さなヒカルが活力を取り戻すのと同時に、
言い争う両親も変化していた。


二人は静かに話し合っている。
ヒカルの将来について。


どちらが引き取るのが、
ヒカルの幸せに繋がるのか。
父親の方が経済的に余裕があるのではないか。
母親の方が精神的に安定するのではないいか。
見えなかった二人の思いが見えてくる。



-- 愛されていなかったわけじゃなかった…。

涙と鼻水で、ぐちゃぐちゃになりながら、
ヒカルはこれまでの年月に思いを馳せる。


ヒカルは、両親との間に、心の問題をかかえている。
まだ消化しきれない思いはたくさんある。
その問題へ扉が開いたのを感じた。



-- きっと、もう大丈夫だ。
  これから、一つ一つ見つめて行こう。



しばらくして、落ち着くと、
ヒカルは、思い切って、再び公園に足を踏み入れてみた。


公園を通っても、もう家族連れは気にならない。


スーパーでも、
ファミレスでも、
街のいたるところで、
今まで、見ないようにしていた家族が、
もうヒカルを追い詰めたりしない。


-- こんなにも影響されていたなんて。
  ぜんぜん気づかなかった。



暗闇の中で、ずっと、もがき続けてきた日々、
そこに差し込んだ一筋の光。
やがて、その光は広がっていくだろう。


-- もう大丈夫。


まだまだ抱えているテーマはたくさんあるけれど、
自分で自分を癒せるツールがあれば、
いつか必ず乗り越えられるに違いない。


-- 表面的な苦しみは、内なる私からのメッセージなんだ。
  傷ついていると思っている、その思いから助け出してあげたい。
  そして、喜びを自分自身と分かち合いたい。


ヒカルの癒しの旅は始まったばかりだ。




続く…


※セラピーには個人差があります。
テーマによっては、何度もRFTを行う必要があります。
また、同じ反応でも、過去の出来事や原因は人によって様々異なります。


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次回は、4/10に更新予定です。



〜RFT講習会のご案内〜

【東 京】RFT基礎(自己の癒し)コース
日時: 2018年4月14日(土)〜15日(日)  10:00〜16:30(2日間とも)
場所: 東京都港区
講師: 渡辺花香里
参加費: 48,000円(税込み・テキスト代込み)
 お申込みフォーム: 『東京港区 RFT基礎コース』



【名古屋】RFT基礎(自己の癒し)コース
日時: 2018年6月23日(土)〜24日(日)  10:00〜16:30(2日間とも)
場所: 名古屋市千種区
講師: 佐藤純子
参加費: 48,000円(税込み・テキスト代込み)
 お申込みフォーム: 『名古屋 RFT基礎コース』



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posted by レジスタントフリーダムセラピー・ジャパン at 16:27| 【出来るシリーズ】